事故現場から消える傷者と説明されない搬送
救急車が怖い国 中国で何が起きているのか
事故の直後に現れ、何も説明しないまま人を連れて行く救急車。中国各地で、そんな光景に対する不安が急速に広がっている。なぜ人々は、命を救うはずのサイレンに身構えるようになったのか。
きっかけとなったのは、ネット上で拡散された複数の映像だ。武漢では、交通事故の直後、警察の姿が見えないうちに救急車が到着し、負傷者を短時間で搬送していった様子が撮影された。そしてその翌日、四川省成都でも、よく似た状況を捉えたとされる動画が流れた。いずれも事故直後に救急車が現れ、現場で十分な説明がないまま負傷者が連れ去られている。
現場を目撃した市民は、救急車の車体側面に病院名が見当たらず、後部にも本来あるはずの識別表示が確認できなかったと語っている。しかし、その場で誰かが止めに入ることはできなかった。負傷者は対応に追われ、周囲の人々もトラブルを恐れて見ているしかなかった。救急車はそのまま走り去り、その後、搬送先や経緯について公式な説明は示されていない。注目を集めたにもかかわらず、続報が出ない点も、不信を強めている。
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