死亡率95%超、中国の狂犬病死亡数が過去最高 2025年、中国本土の狂犬病は発症244例、死亡233例となり、死亡率は95%を超え、過去最高を更新した(ネット動画のスクリーンショット)

死亡率95%超 中国で狂犬病での死亡数が過去最高

中国共産党(中共)当局の公式データによると、2025年の中国本土における狂犬病の発症は244例、死亡は233例で、死亡率は95%を超えた。発症数と死亡数はいずれも2020年以降で最多となり、関心を集めている。

中国本土メディアの報道によると、中国疾病予防控制センター(CCDC)は、2006年に狂犬病の総合的な防控措置を導入して以降、症例数は2007年に3300例に達した後、16年間にわたり減少傾向が続いたが、2024年に反転し、前年から30%以上増加したと明らかにした。2025年には発症数と死亡数の双方が急増し、2024年比で約50%増えたという。

報道は、こうした状況の背景として三つの要因を挙げている。第一は動物の免疫率不足で、中国の都市部におけるペット犬の狂犬病ワクチン接種率は69.1%、猫は30.9%にとどまる。農村部や遠隔地では40%未満で、世界保健機関(WHO)が示している「接種率70%で感染拡大を遮断」という基準を大きく下回っている。

▶ 続きを読む
関連記事
中国・湖南省の警察が上海のIT企業経営者を拘束し、釈放の見返りに1億元(約23億5000万円)を要求したと報じられた。地方財政の悪化を背景に、管轄外企業を狙う「遠洋捕撈」への懸念が広がっている
中国北部で新型コロナ変異株「PJ.2.1」による重症者が急増しているとの証言が出ている。中国のウイルス学者は、内部データで突然死も増えていると明かし、当局による情報統制の実態を語った
中国各地の学校で、保護者や祖父母が棒を持って校門前に立つ「登下校見守り当番」が広がっている。安全対策の一環とされる一方、共働き家庭への負担や高齢者の安全を懸念する声がネットで相次いでいる
中国本土の複数大学で、新入生と保護者に身分証番号、勤務先、収入などの提出を求める事例が判明した。学生情報を共有表で公開したケースもあり、過剰収集と個人情報漏えいへの懸念が強まっている
中国では新型コロナの感染が繰り返される一方、高リスクな生物研究やAIと生物学の融合も進んでいる。微生物学者の林暁旭氏が指摘する、中国で重なり合う生物学的リスクとは何か