2024年8月29日、中国共産党中央軍事委員会副主席の張又俠(右)が北京で米国のジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官と会談した。(Ng Han Guan/POOL/AFP via Getty Images)

【中共内部通達】 張又俠に「米国に核機密を漏洩した」疑い

中国共産党中央軍事委員会の第一副主席である張又俠と、軍事委員の劉振立が相次いで失脚したとの情報が伝わり、国内に衝撃が広がっている。さまざまな見方が飛び交う中、張又俠が中国共産党の核兵器計画に関する情報を米国に漏洩したとの疑惑が浮上している。さらに、職権を利用して巨額の賄賂を受け取り、官職売買を通じてある官員を国防部長に昇進させたとも指摘されている。

ウォール・ストリート・ジャーナルは1月25日、上層部向けの内部通報に詳しい関係者の話として、1月24日午前に中国軍の一部高級将領が、張又俠に対する疑惑の詳細を巡る内部会議に出席したと報じた。その後まもなく、中国国防部は張又俠に対する調査開始を正式に発表した。張又俠はそれまで、中国共産党党首の習近平の盟友とみられていた。

内部通報で最も衝撃的とされたのは、張又俠が中国の核兵器に関する中核技術データを米国に漏洩した疑いがあるとされた点だった。

▶ 続きを読む
関連記事
習近平がトップに就任して約14年、汚職対策などで792万2千人を処分した。当局は反腐敗運動の成果を強調する一方、依然として情勢は厳しいと説明。ネット上では制度そのものへの批判が相次ぐ
中国共産党高官の私的交流への規制が強まっていると、党指導部に近い消息筋が証言した。引退した最高指導部メンバー同士の通話にも届け出が必要だという。内部規制の存在や適用範囲は独自に確認できていない
中国共産党は29日、北京で4日間開いた第20期中央委員会第5回全体会議で、張昇民・中央軍事委員会副主席(68)を政治局員に選出した。来年後半の党大会を控え、軍中心に前例のない規模の粛清が続くなか、空席ポストを埋めた
習近平が中共五中全会後、自ら抜擢した高官を粛清する可能性が浮上。北京の消息筋が党内の権力闘争や次期人事を語った
習近平が自ら選んだ高官も次々失脚。反腐敗運動への異論が党内で浮上し、専門家は汚職を生む体制そのものに問題があると指摘