今そこにある危機 沖縄をめぐる認知戦 国際社会に広がるナラティブ
沖縄をめぐる問題は、基地や歴史の個別の話題として語られがちだ。しかし近年、国際社会ではそれらを一つの「物語」として結びつけ、日本の立場を揺さぶる言説が広がっている。
沖縄をめぐる国際的な言説空間では、歴史・人権・国際法を横断するかたちで、特定の物語が反復されているという。日本沖縄政策研究フォーラム理事長の仲村覚氏は、こうした動きを「ナラティブ(物語)を用いた認知戦および法律戦」と位置づけ、その構造を分析している。
仲村氏によれば、沖縄をめぐる問題は、個別の政策論争や歴史評価にとどまるものではない。複数の分野を接合した一つの物語を通じて、日本の沖縄統治の正当性を国際社会の認識と記録の中で相対化する試みが進められているという。
関連記事
空の異変を嘆く前に、足元の土壌を直視せよ。農地で急増するアルミニウム毒性の真因は、散布物ではなく土壌の酸性化と生態系の破壊にある。管理の失敗を認め、再生農業によって「土の守る力」を取り戻す道を説く
国連はもはや米国の理想を反映した場ではなく、中国共産党に「乗っ取られた」機関に変質した。巨額の資金を投じながら主導権を奪われた米国の失策と、25年に及ぶ中国の巧妙な浸透工作の実態を鋭く告発する
トランプ政権によるホルムズ海峡封鎖とイラン戦争の行方を、軍事・経済・地政学の視点から鋭く分析。欧州の凋落、中国の台湾への警戒、そして「ポスト海峡時代」を見据えた湾岸諸国の戦略から、世界の真の新秩序を読み解く
戦争は破壊をもたらす一方で、医学を飛躍的に進化させる「残酷な教室」でもあった。トリアージの誕生から現代の政治的圧力まで、歴史の光と影を検証。医学が権力の道具と化す危うさを説き、不変の倫理を問い直す
トランプ政権下で進む米国の「原子力ルネッサンス」を解説。新型原子炉の審査を迅速化する新規則「パート53」の施行や、世界初のマイクロ原子炉試験施設「DOME」の完成など、停滞していた原子力産業が再び未来へ動き出す兆しを追う