ドライブ旅行から日常の通勤まで、車は多くの人にとって生活に欠かせない存在となっています。通勤、車内での食事、子供のお迎えなど、私たちは日々多くの時間を車の中で過ごしています。
そのため、家に帰るときにうっかり車内に物を置き忘れたり、持ち帰るのが面倒でわざと残しておくこともあります。しかし、一見無害に思える物でも、犯罪者を引き寄せたり、後々トラブルや無駄な出費の原因になったりことがあります。
アメリカの雑誌『Real Simple(リアル・シンプル)』では、専門家たちが「車の中に一晩置いてはいけない8つの物」について紹介しています。
1. 車両登録証と保険証書(Registration and Insurance)
多くの人が車検証や保険証書を車内に保管していますが、高級車コレクターでコンテンツクリエイターのマニー・ホシュビン(Manny Khoshbin)氏は、特に路上駐車をする場合、夜はそれらを家に持ち帰るべきだと警告しています。
「車検証や保険証書を車内に残さないでください。そこにはあなたの自宅住所が記載されています」と彼は説明します。「もし車が盗まれた場合、犯罪者があなたの家を突き止めたり、その情報を使って個人情報を盗んだりする可能性があります」
2. サングラス
季節を問わず、運転中のサングラスは必需品です。そのため、多くの人がサングラスを車内に置きっぱなしにしています。しかし、「これは泥棒を誘う行為です」と、特に高級ブランドのサングラスであれば、窃盗の標的になりやすいとホシュビン氏は警告しています。
3. 食べ物
忙しい日や長距離運転中に、車内で食事をする人も多いでしょう。ホシュビン氏は、「ほとんど空のフライドポテトの箱ひとつでも、翌日には厄介なことになるかもしれません」と注意を促しています。
「食べ物は車を汚します。」と彼は言います。
さらに、窓を少し開けていると、食べ物の匂いが小動物や害虫を引き寄せることもあります。食べ終わったら必ず捨てましょう。
4. 水のボトルやペットボトルの水
「多くの人が、車の中にペットボトルの水を置いています」と、プロの整理収納アドバイザーで「Shantaeize Your Space(シャーンテイズ・ユア・スペース)」の創設者であるシャーンテ・ダックワース(Shantae Duckworth)氏は話します。「特にコストコなどでまとめ買いした後に、箱ごと車のトランクに入れっぱなしにしている人が多いです」
彼女は続けます。「一見安全そうに見えますが、実は危険です。プラスチックは高温や低温で分解されやすく、水が汚染されたり、化学物質が溶け出す可能性があります。その水を飲むと体調を崩すこともあります」
5. 電子機器
ダックワース氏によると、ノートパソコンは非常に重要で高価なものです。これもサングラスと同じく、車内に放置すると泥棒の標的になります。
「ノートパソコンだけでなく、充電器やイヤホンなども盗まれるリスクがあり、さらに、極端な温度変化はバッテリーや回路を損傷させます」と彼女は警告しています。
6. 領収書・請求書・郵便物
支払いのための請求書などを「明日出すから」と車に置いておく人もいるかもしれませんが、これは避けるべきです。「それは個人情報を盗まれるリスクを高めます」とダックワース氏は述べています。
7. 日焼け止め
夏になると、ビーチチェアやタオル、砂遊びのおもちゃなどを車に入れっぱなしにする人も多いでしょう。すぐにまた使う予定があるとしても、日焼け止めは忘れずに持ち帰ってください。
車内は非常に高温になるため、日焼け止めの成分が劣化し、効果が大幅に低下してしまいます。
8. 運動着
ジムに行ったあと、シャワーを浴びてそのまま帰るとき、濡れた運動着を車に置いたままにしていませんか? 夜に車をロックする前に、必ずジムバッグ(運動用バッグ)を持ち帰りましょう。
「少しぐらいなら」と思っても、湿気がこもると悪臭の原因になるだけでなく、カビが発生する可能性もあります。靴の中までカビが繁殖することもあります。
(翻訳編集 井田千景)
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