社会主義の背後にある反社会的な行為 合法的略奪の構造
オーストリア学派を代表する経済学者ルートヴィヒ・フォン・ミーゼスが提唱した人間行動学(プラクシオロジー)の出発点は、「人間は目的をもって行動する」という極めてシンプルで力強い原理である。より具体的には、人はその時点で最も価値があると判断したものに従って、手元にある選択肢の中から行動を選ぶ、という考え方だ。
この目的は「幸福の増進」と言い換えることもできるし、ミーゼス自身がややぎこちない表現で述べたように、「感じている不安を軽減すること」と表すこともできる。
しかし、これは人間が常に賢明な選択をするという意味ではないし、長期的に自らの人生にとって最良の行動を選ぶという意味でもない。ドキュメンタリー映画『皇帝ペンギン』に登場するペンギンのように、自然がプログラムした最適解に従って生きる存在とは違うのだ。ペンギンには選択の余地がほとんどなく、生存のために本能に従い決まった行動を取るだけである。
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