2025年7月16日、バージニア州アーリントンのペンタゴンで、ピート・ヘグゼス国防長官が、試作・実験担当のアレクサンダー・ラヴェット国防次官補(左)と研究・技術担当のエミル・マイケル国防次官(右)から、マルチドメイン自律システムの展示について説明を受けている Win McNamee/Getty Images

ペンタゴン「6大軍事革新分野」を公開

ペンタゴン(米国防総省、戦争省)は11月17日、政府の研究開発予算を軍事技術の革新に集中させるため、「重要技術分野(Critical Technology Areas:CTA)」として6分野を指定すると発表した。指定された分野は「応用人工知能(AAI)」「バイオ製造(BIO)」「紛争下兵站技術(LOG)」「量子・戦場情報優越(Q-BID)」「大規模指向性エネルギー(SCADE)」「大規模極超音速兵器(SHY)」の6つである。ペンタゴンは現時点で予算の割り当てについては明言していないが、これらの分野に注力する方針を示している。

国防副長官(研究・技術担当)エミル・マイケル氏は公式声明の中で、「我々の競争相手は急速に動いているが、我々はそれ以上の速度で行動する」と述べ、「兵士は明日ではなく“今”の成果を必要としている」と強調した。「この6つの重要技術分野は単なる優先事項ではなく、喫緊の課題である。米軍兵士には最先端技術が与えられ、最大限の統制力を発揮できる。これこそが戦争に勝つための手段だ」と付け加えている。

また、ピート・ヘグセス国防長官は発表時のコメントで、「我が国軍は常に最前線に立つ存在だ。エミル・マイケル副長官が提示した6つの重要技術分野によって、米軍の戦士たちは常に有利な戦いを展開し、最高水準の兵器を手にすることが可能となる。国防総省は、世界最強の戦闘力を維持することに尽力する」と述べている。

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