2025年11月15日、ジョージ・グラス駐日米大使がXに投稿したクリスマスカード(@USAmbJapan Xスクリーンショット)

グラス米大使の皮肉X投稿 中国外交官に「感謝」で日米絆強調

米国のジョージ・グラス駐日大使(65)が15日、自身のXアカウントで、日米両国間の「揺るぎない絆」を称賛する投稿を行った。この投稿では、意外にも中国の外交官2名を名指しで感謝の意を表しており、日米中の複雑な関係性を象徴する内容として注目を集めている。投稿は同日朝にアップロードされ、わずか1日で数百万件のアクセスを獲得するなど、国内外で大きな反響を呼んでいる。

グラス大使の投稿は、英語と日本語の両方で発信された。英語版では「Looks like Christmas has come early. Thank you, @AmbWuJianghao and @xuejianosaka, for helping further strengthen the deep bond between the United States and Japan. 」とあり、日本語版では「さながら一足早くクリスマスを迎えた気分です。呉江浩駐日中国大使、薛剣駐大阪中国総領事におかれましては、揺るぎない日米の絆を一層深めるためのご尽力、まことにお疲れさまでございます。心からの感謝を。」と訳されている。添付された画像は、クリスマスツリーを思わせる温かな光景で、投稿のユーモラスなニュアンスを強調している。

この投稿の文脈は、11月上旬に起きた日中間の外交摩擦に遡る。薛剣駐大阪中国総領事は、高市早苗首相の「台湾有事」に関する発言に対し、自身のSNSで「汚い首は斬ってやる」との過激な表現を使用したとされる。これに対し、日本政府は直ちに中国側に抗議を申し入れ、木原稔官房長官が記者会見で「不適切な発言」として非難した。グラス大使自身も11月11日頃にXで薛氏を「本性を露呈した」と批判する投稿を行い、米政府の立場を明確に示していた。

▶ 続きを読む
関連記事
2026年5月、広島市で32年ぶりとなる「第48回南極条約協議国会議(ATCM48)」が開催される。気候変動や活発化する南極観光活動への対応など、未来志向の南極条約体制強化に向けた議論が行われる
国連で進む沖縄の「先住民族」認定と植民地化工作に対し、日本沖縄政策研究フォーラムがジュネーブで真実を訴えた報告会の内容を詳報。特定勢力の狙いと、日本の主権を揺るがす脱植民地化特別委員会(C24)を通じた新たな危機に迫る
政府は4月21日午前の閣議と国家安全保障会議(NSC)で、防衛装備移転三原則と運用指針を改定。これまで厳しく制限してきた殺傷能力を有する装備品についても、一定の条件下で輸出を可能とする方向へと大きく舵を切る
4月21日に行われた高市首相とシェインバウム大統領の電話会談では、中東情勢を受けたエネルギー供給の協力や、豊富な鉱物資源をめぐる経済安全保障の新たな対話枠組みといった重要テーマが話し合われた
中国が東シナ海の日中中間線西側で新たな構造物の設置を開始したことが確認され、日本政府は強い抗議を表明した。東シナ海では排他的経済水域(EEZ)や大陸棚の境界が未画定のままで、中国が一方的な開発を進めていることについて、日本政府は「極めて遺憾」としている。