中国共産党の会議に出席する官僚たち。(Getty Images)

権力闘争の余波か 中共軍の人事停滞が示す体制の歪み

中国共産党の第20期第4回中央委員会全体会議(四中全会)以降、人民解放軍の高官人事をめぐる混乱が一段と深まっている。複数の上級将校による不正関与が相次いで発覚し、主要ポストの一部では「代理」任命や下位ポストの人材登用による暫定対応が続いている。

専門家は、こうした事態を中共軍内部の権力闘争の表れとみなし、軍の統治構造に潜む歪みが顕在化したものだと指摘する。混乱の収束は容易ではないとの見方が広がっている。

5日、中共軍の第3の空母「福建」が海南省三亜市で正式に就役した。2019年の空母「山東」就役式には複数の大将級将校が出席したが、今回は中央軍事委員会副主席の張升民のみが姿を見せ、他の出席者はすべて中将級にとどまった。

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