EU ロシア制裁で中国の2製油所と中油香港を対象に
10月23日、ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、欧州連合(EU)はロシアに対する第19弾制裁を発表した。今回の制裁では、中国石油(PetroChina)の貿易部門である中油(香港)を含む中国4企業が、ロシアによる石油収入の確保を支援したとして新たに制裁対象に加えられた。これは同日付のEU官報で明らかにされたものである。
EUによると、制裁対象となった中国企業4社のうち2社は、日量合計60万バレルの処理能力を持つ製油所、遼陽石化と山東裕龍石化である。両社の合計生産能力は、中国全体の1日あたり石油精製量のおよそ3%に相当する。さらに、中国石油天然気股份有限公司の貿易部門である中油(香港)もリストに加えられた。
EUは23日、第19弾となるロシア制裁パッケージを正式に承認した。中国企業が制裁対象となるのは初めてではないが、今回の制裁は経済的な影響が最も大きいと見られる。
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