金銀の暴騰が告げる不換紙幣の危機
私たちが今目にしている金と銀の動きは、1970年代後半以来見られなかったものだ。これは、実績ある本物の金属を信じて保有してきた投資家や保有者にとって、まさに驚異的な出来事だ。実物への信頼を保ち続けてきた人々は、いま報われている。それ以外の人々にとっては、これから起こり得る事態を示す不気味な兆候となっている。
何千年もの間、金と銀は人類が最も価値を置いてきた物質である。だからこそ、これらは貨幣、つまり他の商品を購入するために獲得する財となった。貨幣とは、ほかの財を購入するために人々が取得する財であり、それが貨幣となるのは、市場がその財を選択するからである。すなわち、それは最も市場性の高い商品なのだ。
金と銀は、品質が均一で、重量あたりの価値が高く、耐久性があり、分割しやすいため、近代以降の多くの国家で自然に貨幣として採用された歴史を持つ。
関連記事
『論語』学而篇から治国の本質を解き明かす。晏嬰の信義、漢文帝の節約、召公の愛民という歴史的逸話を通じ、真の善政とは「無事」を極めることにあると提示。時代を超えて響く孔子の徳治思想を紐解く
東京の片隅にある8席のラーメン店。効率や規模拡大を追う現代で、「この一杯しか作れない」と職人が一生をかけて紡ぐ静かな境地とは。稲盛和夫の「敬天愛人」や儒教の「智」を通じ、真の豊かさを問う
トランプ政権は、パナマ運河、ベネズエラ、キューバ、USMCA再交渉などを通じ、米州における中国共産党の影響力排除を進めている。その6つの主要戦略と中南米の政治変化を解説する
『論語』学而篇(四)を解説。「吾日三省吾身」に秘められた内修の天機と、古代教育における「修徳開智」の本質を読み解く。単なる教訓を超え、偽善を排して真の「忠・信」を実践するための指南書となる一文
中国共産党は西側の多文化主義や対立構造をいかに利用し、自滅を加速させているのか。社会の4つの層に潜む「工作」の実態と、深い経済的依存を抱える日本固有の脆弱性を解き明かすシリーズ第4篇