金と銀の価格が急騰している(shutterstock)

金銀の暴騰が告げる不換紙幣の危機

私たちが今目にしている金と銀の動きは、1970年代後半以来見られなかったものだ。これは、実績ある本物の金属を信じて保有してきた投資家や保有者にとって、まさに驚異的な出来事だ。実物への信頼を保ち続けてきた人々は、いま報われている。それ以外の人々にとっては、これから起こり得る事態を示す不気味な兆候となっている。

何千年もの間、金と銀は人類が最も価値を置いてきた物質である。だからこそ、これらは貨幣、つまり他の商品を購入するために獲得する財となった。貨幣とは、ほかの財を購入するために人々が取得する財であり、それが貨幣となるのは、市場がその財を選択するからである。すなわち、それは最も市場性の高い商品なのだ。

金と銀は、品質が均一で、重量あたりの価値が高く、耐久性があり、分割しやすいため、近代以降の多くの国家で自然に貨幣として採用された歴史を持つ。

▶ 続きを読む
関連記事
就役からわずか1か月で台湾海峡を北上し、造船所へ戻る可能性が指摘される中国空母「福建」。電磁カタパルトの信頼性や電力供給に不安を抱えたまま「政治ショー」として急ぎ就役した実態が、中共海軍の年末の不名誉を浮き彫りにしている
ワクチンに反対しておらず、安全性を高めたり、成分や副作用をしっかり調べることを呼びかけマッカーシーさんは反ワクチン派と呼ばれ、攻撃を受けた。しかし米CDCの調査により彼女の主張が正しかったことがわかった。
昭恵夫人が公判で語った吉田松陰の言葉を軸に、安倍晋三元首相の「志」を読み解く。悲しみを超え、拉致問題解決への意志や「公」の精神を次世代へ繋ぐ。私的な感情から公の再生へと向かう時代のうねりを考察する
高市総理は臨時国会閉会後の会見で、松下幸之助の教え「素志貫徹」を引用し、困難を乗り越える決意を表明。物価高対策や補正予算、防衛強化、危機管理投資を推進し、国民生活を守る姿勢を示し、中国との対話も継続する方針を強調
中国共産党が日本に本当に求めている事とは、さらなる謝罪ではない。ほぼ1世紀後になって、日本の選挙で選ばれた指導者が、地面にひれ伏すほどの屈辱を受け、中国共産党の独裁的要求に従う姿を見せることだ