教育現場でも使われる「人質手法」 子どもを弱みに親を締め付け
「軟肋」 弱みを握られる親たち 子を持たぬことが中国では「勝ち組」に?
中国の市民の間で近年よく使われるようになった言葉に「軟肋(ルヮンレイ)」がある。本来は肋骨を指すが、折れやすい部位であることから転じて「弱み」を意味する。
共産党当局が市民を恫喝する際に「お前は自分の『軟肋』を考えろ」と告げるのは常套句であり、その含意は「子供を人質に取っている」という脅しにほかならない。海外に出た人権活動家や民主派にとっても、国内に残る親族や子供が「軟肋」として当局に握られている。
近年は教育現場でもこの「軟肋」が利用されている。ある学校役人が、保護者を政治的なチャットグループから退会させる際に「子供の進学や将来に響く」と脅していたことが発覚し、一時話題となった。かつてワクチン接種を強制した際も、学校を通じて「接種証明の提出」が迫られた。いずれの場合も、親の「軟肋」である子供を人質にとり、従わせる手法である。
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