2001年12月7日、ワシントンD.C.のコンスティテューション・アベニューから見た米連邦準備制度理事会(FRB)本部。Manny Ceneta/Getty Images

トランプ大統領 FRBに立ち向かう

■評論

ドナルド・トランプ大統領は、連邦準備制度理事会(FRB)のリサ・D・クック理事を解任した。事情を知る誰一人として、この一手がFRBの政策や金融の安定を根本的に揺るがすとか、何らかの意味のある影響を及ぼすなどとは考えていない。にもかかわらず、その書簡が届いてから数分のうちに、このニュースは世界中の主要メディアで一面トップを飾ったのである。

なぜこれが大きな出来事なのか。というのも、トランプ氏はFRB創設以来初めて、その理事を解任するという行為に踏み切った大統領だからである。史上初のことだ。彼は制度を試しているのだ。大統領は本当に国家の最高権限者なのか、それとも中央銀行がその上に君臨しているのか。アメリカ国内の人々だけでなく、世界中の人々がこの問いの答えに関心を持つべきである。これは、支配権を握っているのが国民なのか銀行家なのかという問題だ。

一方、クック理事は報道陣に対し、辞任するつもりはないと語っている。

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