スティーブン・ミラン氏がFRB理事に就任 米上院が承認し利下げ観測強まる
米国上院は9月15日、トランプ大統領が指名したスティーブン・ミラン氏のFRB理事就任を、48対47の僅差で承認した。これによりミラン氏は、16日から17日にかけて開催される連邦公開市場委員会(FOMC)前に職務に就くこととなった。
同日、ワシントン控訴裁判所は、訴訟が続く間はトランプ大統領がFRB理事のリサ・クック氏を解任できないと裁定した。クック氏は職務を継続し、FOMCに出席して投票に加わる見通しである。市場やアナリストは、今回のFOMCで2024年12月以来となる利下げを予想しており、0.25%(25ベーシスポイント)の利下げが大方の見方である。
ミラン氏はホワイトハウス経済諮問委員会(CEA)委員長の地位を維持したまま、FRB理事として勤務するために無給休職を取る方針を示した。この姿勢に対し、民主党は金融当局の独立性に疑念を呈している。
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