2025年2月末、フランスの税関は中国から輸入されたぬいぐるみのラベルの中に、重金属の一種である六価クロム(Chrome VI)を発見した(フランス税関および間接税総局 © Douanes et Droits)。

EU 不合格品の八割が中国製 輸入規制報告

欧州連合(EU)は8月29日、2024年の「EU市場参入製品規制管理報告書」を公表した。同報告書によると、2024年にEU税関が受け入れを拒否した製品のうち、82%が中国からの輸入品だった。中国からの不合格品は年々増加しており、2024年は前年の2.3倍、2022年比で2.8倍と大きく伸びた。

報告書によると、2022~24年の3年連続で中国はEUが最も多く受け入れを拒否した製品の供給国となっている。2022年は1万7239件、2023年は2万1004件(前年比約22%増)、2024年は4万8139件と急増し、前年の2.3倍、2022年比で2.8倍の増加となった。特に2024年は、EU全体で拒否された商品のうち中国製品が占める割合が82%に達し、前年の63%、2022年の66%から大幅に上昇した。

アメリカは中国に次ぐ供給国だが、2024年のアメリカ製品の拒否件数は3247件で前年から38%減少した。イギリスも2120件(前年比16%減)と減少傾向にある。中国からの拒否件数はアメリカの約15倍、イギリスの約23倍に上った。

▶ 続きを読む
関連記事
欧州のスーパーで冷却設備へのサイバー攻撃が相次ぎ、温度の急上昇で大量の食品が廃棄された。旅客機への爆破予告も続き、緊急着陸や戦闘機の出動に発展。各事件の関連性や実行者は確認されていない
欧州で航空機への匿名の爆破予告が相次ぎ、少なくとも27便に影響が出ている。緊急着陸や戦闘機による護衛、空港の一時閉鎖も発生。爆発物は見つかっておらず、各国当局が連携して背景を捜査している
フランスの血液保管施設がサイバー攻撃を受け、冷凍庫の設定温度が最高110度に改ざんされた疑いが浮上。血液製剤に被害はなかった。欧州各国でも冷蔵・冷凍設備へのハッキング被害が報告されている
英国議会の委員会が、中国製コネクテッドカーやIoT機器の安全保障リスクを警告。中共による情報収集や遠隔操作を懸念し、重要インフラへの導入制限を提言した。英国の大学と中共軍関連機関の共同研究にも警鐘
欧州7か国でスーパーの冷蔵・冷凍設備を狙ったサイバー攻撃が相次いでいる。ハッカーが設定温度を最高50度に変更し、大量の食品が傷んで廃棄された。フランスでは最大700店舗が被害を受けた。各国当局が調査している