中国経済、製造業偏重がもたらす構造的リスク サービス産業は軽視続く
中国共産党の国家戦略は長年、製造業主導で進められてきた。製造業には国家総力を挙げて過剰なほどの投資を行う一方、公共衛生、医療、教育などサービス産業への投資は長期にわたり不足し、規制も強化されてきた。このいびつな経済モデルは現在、国内では生産能力の過剰と需要の低迷を招き、過去最長となるデフレ局面に陥っている。国外では高関税の打撃も受けているが、中国共産党がこの経済モデルを転換する兆しは見られない。
7月14日、習近平会議で、地方政府が新エネルギーや人工知能(AI)プロジェクトに一斉に取り組む状況を異例の形で批判した。「プロジェクトといえばAI、計算能力、新エネルギー車。全国すべての省がこうした方向に産業を発展させるつもりなのか」と問いかけたのである。
その後の7月31日、国家発展改革委員会は政府系投資基金の運用指針案を公表し、新興産業分野での盲目的な追随や一斉参入を避けるよう求めた。しかし過去を振り返れば、「中国製造2025」から「新質生産力」「新興産業」に至るまで、いずれも習主席の強い後押しを受けて推進されてきた政策である。製造業、とりわけ新興産業への投資は現在も急速に拡大しており、その勢いは衰えていない。
関連記事
上海のオフィス空室率が24.4%と高止まりし、賃料の下落が続いている。外資系企業の撤退や投資縮小、供給過剰が背景にあり、ビル所有者は賃料を引き下げて入居企業を確保。空室問題は内陸部にも広がっている
中共当局が社会保険料の徴収を強化し、未納企業への処罰を厳格化する。賃金低迷や就職難に苦しむ若者たちからは「生活費だけで精いっぱい」と反発が広がる。ウェイボーでは関連話題が4800万回以上閲覧された後、閲覧できなくなった
中国のメモリー大手、長鑫科技の株価が7.77%急落し、時価総額は2千億元超減少した。黒字転換、自社株買い、次世代DRAM技術という好材料にもかかわらず株価が下落した背景を探る
中共国家統計局は、中国の2026年1~9月のGDPは前年同期比4.6%増と公表した。輸出が成長を支える一方、消費や投資、不動産市場は低迷。アナリストからは、中国経済の不均衡が深まっているとの指摘が出ている
クリスマス商戦が近づく中、米国の小売業者は商品の確保を急いでいる。中国は世界最大の玩具生産国で、米国市場で販売される玩具の大部分を製造している