実質賃金 6か月連続マイナス 名目増との乖離続く
労働者の名目賃金は増加が続く一方で、物価上昇の影響により実質賃金は低下傾向が続いている。厚生労働省が8月6日に発表した2025年6月の毎月勤労統計調査(速報)では、現金給与総額は前年同月比2.5%増と42か月連続でプラスとなったが、実質賃金は1.3%のマイナスで、6か月連続の減少となっている。名目賃金と生活実感とのギャップが、改めて浮き彫りとなった。
特に従業員規模30人以上の事業所においては、現金給与総額が61万9893円(2.8%増)と、52か月連続で増加。内訳では、基本給や毎月決まって支払われる手当などを含む定例給与は28万9819円(2.1%増)、所定の労働時間内に支払われた基本的な給与は27万240円(2.1%増)で、いずれも44か月連続の増加となった。また、賞与などの「特別給与」は22万1391円(3.0%増)と、企業の報酬強化の姿勢も見られる。
一方で、物価の影響を加味した実質賃金指数(2020年平均=100)は141.1で、6か月連続の減少となった。背景には、消費者物価指数(CPI・持家の帰属家賃を除く総合)が前年同月比で3.8%上昇という、依然として高い物価上昇がある。
関連記事
企業への不正アクセスによる個人情報の漏えいが相次いでいる。タイムズカーやローソンなど幅広い業種で被害が判明し、百万件超の事案は2026年に10件と過去最悪のペースに。企業のセキュリティー対策と委託先管理の強化が急務となっている
東京理科大学名誉教授の硤合憲三氏が、ノーベル化学賞を受賞することが決まった。長年にわたる研究成果が評価されたもので、日本の学術研究における大きな成果となった。
旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)は10月7日、タイの現地法人が管理するファイルサーバーが第三者から不正アクセスを受け、顧客最大627人分のパスポート情報が流出した可能性があると発表した
木原官房長官は10月6日の記者会見で、国内の民間企業への不正アクセスにより情報流出が相次いでいることについて「大変深刻に受け止めている」と表明。政府は、情報収集や攻撃の手口、傾向などの分析を通じて被害の全体像の把握を急ぐ方針だ
カナダ映画『超限戦』を10月、東京とさいたまで上映。パンデミック下で拘束されたウイルス学者を描き、科学と権力、情報統制をめぐる問いを投げかける