2024年11月2日、ロシア・サンクトペテルブルクの博物館・展示センターで、ハルキウ州およびスームィ州でロシア軍により鹵獲されたウクライナ軍の装備品を展示する催しのために運搬される、米国製M1エイブラムス戦車(Olga Maltseva/AFP via Getty Images)
最新ウクライナ戦争事情

ウクライナ配備の米エイブラムス戦車の大半が現在 失われ・鹵獲・放棄されている

■解説

アメリカが2023年9月に31両のM1A1エイブラムス戦車をウクライナに供与した際、この動きはロシアとの戦いにおける転機として称賛され、ゼレンスキー大統領も「ゲームチェンジャー」と呼んだ。

エイブラムス戦車は、アメリカの装甲戦力の象徴であり、1991年の湾岸戦争ではイラク軍のような二流・三流の軍隊に対して圧倒的な優位を示した。優れた戦術と訓練に加え、エイブラムスの高度な装甲と射撃管制システムによって、米軍はイラクの装甲部隊を完全に圧倒することができた。

▶ 続きを読む
関連記事
米軍が2026年の部隊配置を見直し、インド太平洋地域で中共軍への対抗を強化。第1列島線を重視し、日本・フィリピンとの連携や長距離ミサイルの配備を進めている。台湾有事を見据えた米軍の戦略とは
ノーベル経済学賞は、理論の正しさを保証するものではない。景気変動を抑える政策に目を奪われるあまり、その根本原因を見失っていないか。筆者はオーストリア学派の視点から、金融緩和が生むゆがみと経済学の本質を問い直す
欧州で拡大する激しい暴動と、世界で加速する国境の形骸化。一見無関係に見える「街頭での暴力」と「グローバリズム」の裏に潜む計画的な破壊工作とは?ニュースの表面からは見えない社会危機の構造を解き明かす
中間選挙後のトランプ弾劾の可能性をニクソン辞任劇と比較。ベトナム敗退の歴史から台湾侵攻リスクを警告しつつ、レーガン流の強硬路線による抑止シナリオも対比して今後の米中関係と国際秩序の行方を占う
ルビオ米国務長官が中央アジアを訪問し、重要鉱物や投資を軸に米国の関与を強化。中共が進める「一帯一路」への影響と、地域で広がる米中競争を読み解く