左:トランプ米大統領。右:ロシアのプーチン大統領(SAUL LOEB and Pavel Bednyakov / various sources / AFP)

中共がロシア支援に傾斜か 「米欧の包囲網に直面」=専門家

トランプ大統領は7月14日、ロシア産石油を購入する国々に対し、100%の二次制裁関税を課す方針を発表した。ところがその翌日、中共の党首は、北京がモスクワへの支援を一層強化する意向を明らかにした。専門家は、この動きが国際的な地政学の構図に変化をもたらし、欧米をはじめ、各国が中共に対抗する連携をさらに強める契機になると指摘している。

トランプ氏は14日、「ロシアが50日以内にウクライナとの和平合意に至らなければ、米国はロシア製品に100%の関税を課す」と表明した。あわせて、上院議員の多くが、ロシアを支援するすべての国に最大500%の関税を課す権限を大統領に付与することに同意しており、これはいわゆる「二次制裁」として発動される見通しだ。

15日には、中共の党首・習近平がロシアのラブロフ外相と会談し、いわゆる「中露全面戦略協力パートナーシップ」の重要性を改めて強調した。また、国連などの国際機関における相互支援の強化を約束している。

▶ 続きを読む
関連記事
欧州議会は6月16日、国境を越えた弾圧に対抗するための決議を採択。中共による海外での監視活動に焦点を当てている
G7首脳は17日、各国が重要鉱物の輸出を一方的に制限したり、報復として規制を科したりしていることへの「強い懸念」を表明する声明を発表した。専門家は、中共が世界を脅迫する最大の経済的カードを失うことになると指摘している。
英国がロシアへの新たな制裁を発表。対象には「影の船団」や、軍事援助を提供する中国企業、制裁逃れを支える金融ネットワークが含まれる
トランプ米大統領が半導体産業の米国回帰を強調した。学者は、「米国の台湾見放し」と捉えるのは早計、中国に依存せず、民主主義国家を中心としたサプライチェーン再編が進んでいると指摘
中国移動が進めたチリと香港を結ぶ海底光ケーブル計画は、米国の安全保障上の懸念と外交圧力により停滞。ビザ取消や承認撤回が重なり、南米の通信主導権を巡る米中対立が鮮明になっている。