物価高倒産 イメージ画像(Shutterstock)

物価高で倒産343件 小規模企業と飲食店に深刻な影響 2025年上半期

2025年上半期(1月から6月)における原材料やエネルギー価格の高騰など、いわゆる「物価高」を主な要因とした企業倒産が343件に上ったことが、東京商工リサーチの調査で明らかになった。前年同期と比べて8.5%減少したものの、2023年以降3年連続で300件台の高水準が続いている。

倒産件数の内訳を見ると、小規模や零細企業が大半を占めている。特に資本金1千万円未満の企業が202件と全体の約6割を占めており、物価高の影響が小さな事業者ほど深刻であることが分かる。倒産の形態では破産が311件(全体の約9割)と最も多かった。

業種別では、飲食店の倒産が43件と前年同期の27件から約1.6倍に急増した。飲食業界では、食材費や水道光熱費の上昇が経営を圧迫しており、コスト増加分を価格に転嫁できない小規模事業者が苦境に立たされている。円安による輸入原材料の価格高止まりも、経営環境を厳しくしている。

▶ 続きを読む
関連記事
日本銀行とザイマックス総研の共同研究は、8万件超のデータを用い、オフィス賃料の経年減価が築25年で鈍化する事実や、リノベーションによる明確な賃料回復効果を実証した
片山財務相は財政演説で、不透明な中東情勢から国民生活を守るための「リスク最小化」を掲げ、2.5兆円の「中東情勢等対応予備費」創設を表明した
日銀の植田総裁は、中東情勢を受けた原油高という「供給ショック」への対応方針を示した。物価上振れリスクを強く警戒しており、状況に応じた追加利上げや長期国債買入れの減額計画を進める姿勢を鮮明にしている
経済産業省と財務省は、韓国、中国、台湾から輸入される熱延鋼帯および鋼板に対する不当廉売関税の調査を開始した。国内鉄鋼4社の申請を受け、安価な輸入品による国内産業への被害を調べ、課税の要否を判断する
石油連盟の木藤俊一会長は会見で、中東緊迫下でも代替調達により安定供給と製油所の稼働を維持していると強調。一方で、サプライチェーン強靱化に伴うコスト負担や競争力維持の議論が必要と訴えた