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殺虫剤いらずで蚊を撃退? 庭に置くだけのアイテムとは

夏の暑い日、人々が庭やテラスで涼んでいるときに、特に蚊が活発になる夕方には、煩わしい蚊が襲ってくることがあります。ある専門家によると、庭にあるものを設置するだけで、殺虫剤を使わずに蚊を遠ざけることができるそうです。

イギリスの『デイリー・エクスプレス』紙によると、庭から蚊を追い出す方法は多数あります。特定の花を植えることで蚊を遠ざける効果があるとされていますが、これらの花は簡単に手に入らない場合もあり、庭に十分なスペースがないこともあります。

しかし、この夏には他の対策も可能です。中でもすぐにできる方法があります。イギリスの照明機器販売業者「ライティング・レジェンズ」の専門家が実用的なヒントをいくつか紹介しており、その中の一つは、あまり思いつかない方法かもしれません。それは、庭に扇風機を設置することです。これによって蚊の侵入を防ぐことができます。

この方法が効果的なのは、蚊が風を嫌うからです。たとえ微風であっても、蚊はそれを避けようとします。庭に蚊がよく集まる場所、たとえばテラスやバーベキューグリルの周囲などに扇風機を設置すると良いでしょう。

特に風のない夜には、扇風機の設置がより効果的です。こういった夜は、人々は庭で長く過ごしたいものです。扇風機を設置すれば、蚊の被害が軽減されることに気づくでしょう。

扇風機のイメージ図(SABAH ARAR/AFP via Getty Images)

もう一つの蚊対策は、適切な照明を選ぶことです。「ライティング・レジェンズ」のマネージング・ディレクターであるジョン・サイード(Jon Saeed)氏は次のように述べています。

「屋外照明を選ぶ際は、色温度が2,200Kから2,700Kの黄色系や暖色系のライトを選ぶことをおすすめします。これらのライトは虫を引き寄せにくいため、蚊の侵入を防ぎやすくなります。」

夜遅くまで庭にいて、冷色系の照明を使用している場合、蚊がどんどん集まってくることに気づくかもしれません。多くの人は、こういった照明が蚊やその他の虫を引き寄せる原因になっていることに気づいていません。これは、庭での生活に大きな支障をきたします。

同社が推奨するその他の蚊対策は以下の通りです:

  • 庭の手入れをし、雑草の繁茂を防ぐ。
  • 蚊が集まりやすい水溜まりを除去する。たまり水をなくすことで、蚊の繁殖を防ぐことができます。
  • 鳥やコウモリ、トンボなど蚊の天敵を庭に呼び込む。
  • 人間の匂いを模した蚊取り装置を設置する。
  • ラベンダー、ミント(ハッカ)、ユーカリなどの精油を使用する。これらの精油を庭にスプレーすることで蚊を追い払えます。
ラベンダー精油のイメージ図(Shutterstock)

また、蚊に狙われないようにするためには、自分自身への対策も必要です。
『ナショナル・ジオグラフィック』誌によると、蚊は様々な手がかりをもとに人間を追跡します。匂いは人間と他の動物を識別する主要な手段であり、ある種の蚊は人間特有の匂いを感知することができます。

蚊はおよそ60m離れた場所から、人間が吐き出す二酸化炭素を追跡します。そして15m以内に近づくと、足や脇、皮膚から発せられる匂いを感知します。さらに約15m以内では、蚊は光に照らされた人間の輪郭を捉えるようになります。最終的には、体温によって着地点を特定し、脚の味覚受容体によってどこを刺すかを判断します。

蚊は特に、汗に含まれる一種の脂肪酸であるカルボン酸に引き寄せられます。この匂いは、腐ったバターやチーズのような臭いに例えられることもあります。

また、皮膚上の微生物が生成するアセトインも蚊を引き寄せます。人間の皮膚に存在する微生物群は、体臭や蚊への引き寄せられやすさに大きく関係していると考えられています。

専門家によると、もし人間の体臭が蚊を引き寄せるのであれば、シャンプーや石鹸の香りで蚊を惑わせることで追跡を困難にできるそうです。どの石鹸が効果的か試してみると良いでしょう。専門家はココナッツの香りがする製品を推奨しています。

万が一蚊に刺されて、赤く腫れてかゆくなった場合、どう対処すべきでしょうか?

アメリカの防蚊製品メーカー「モスキート・マジシャン」は、かゆみを和らげる10の秘訣を紹介しています。例えば、冷やす(冷湿布)こと、蜂蜜を塗ること、重曹をペースト状にして塗ること、かゆみ止めクリームを使うこと、消毒用アルコールを塗ること、ウィッチヘーゼル(ハマメリス)やティーツリーオイルを使うこと、掻かないようにすることなどです。
 

陳俊村