ローズマリーは良く知られた香草で、独特な芳香を楽しめるだけでなく、気分をリフレッシュし、元気を回復するなどの健康効果もあります。
そのほか「頭皮の状態を改善して髪を養う」など意外な使い方もありますので、ここでご紹介しましょう。
ローズマリーは昔から、食品の香りづけとして広く知られていますが、それがもつ薬効についてはあまり知られていないかも知れません。
各種のハーブから微量の精油(エッセンシャルオイル)を生成することができますが、それらの精油の多くには特定の薬効が確認できます。ローズマリーも含むこれらの香料は、いずれも健康に有益なのです。
ローズマリーの効能のいくつかを列挙すると、以下のようになります。
鎮痛、抗菌、抗カビ、抗炎症、抗酸化、抗リウマチ、殺菌、けいれん止め、抗ウイルス。アロマ効果、腹部膨満の改善、消化促進、利尿作用、乳汁分泌の促進、便秘の改善。
そのほか、ストレスを要因とする不安感や軽度の抑うつ症状の改善、湿疹や頭皮のフケ症状の改善、疲労改善や血行促進にも役立ちます。
「ローズマリー酢」で髪と頭皮に潤いを
最近、従来のシャンプーの代わりに、石鹸シャンプーを使って洗髪する傾向があります。石鹸は髪の毛包を開いて汚れを落としますが、その洗髪後に酢を使って髪を潤すと、開いた毛包が再び閉じて、頭皮と髪を引きしめることができます。
試しに、ローズマリーを酢に何週間か漬けてみてください。濾過してローズマリーを除いた後、酢の2倍の水を加えて希釈します。これで「ローズマリー酢」の完成です。
髪の長さにもよりますが、大さじ1~2杯のローズマリー酢をぬるま湯に溶かし、シャンプー後の洗い髪と頭皮を潤すように使用してください。髪と頭皮に、非常に良いケア効果があります。
「コーヒーのカフェインは要らない」
ローズマリーをハーブティーにして飲用すると、気分を爽やかにリフレッシュできます。あなたのやる気を奮い立たせ、「もうコーヒーのカフェインは要らない」と思うほど、生き返る感じがすることでしょう。
通常の食品や飲料に、ほど良い香りがつく程度のローズマリーを加えるならば、安全性に問題の生じる量ではありません。
ただしローズマリーは、抗凝固剤、降圧剤、利尿剤など一部の薬剤の効果に影響を及ぼす場合があるので、過剰に摂取しないようご注意ください。
(翻訳編集・鳥飼聡)
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