日本銀行外観(Shutterstock)

大企業製造業の景況感 2四半期ぶりに改善 日銀短観6月調査

日本銀行が7月1日に発表した「6月の全国企業短期経済観測調査(短観)」によると、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)はプラス13となり、前回3月調査のプラス12から1ポイント上昇した。これは2四半期ぶりの改善である。

業況判断指数(DI)は、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いた数値で、プラスであれば景況感が良いと感じる企業が多いことを示す。今回の調査は、5月28日から6月30日にかけて全国8,911社を対象に実施され、回答率は99.2%にのぼった。

改善の背景には、原材料や人件費などコスト上昇分の価格転嫁が進み、企業の収益が増加したことがある。特に、電気機械や自動車など一部の業種では、AI関連投資の堅調さや国内新車販売の底堅さも下支えとなった。一方で、米国の通商政策による不確実性の高まりが依然として業況の重しとなっているが、現時点で目立った悪影響は現れていないとの見方もある。

▶ 続きを読む
関連記事
石油連盟の木藤俊一会長は会見で、中東緊迫下でも代替調達により安定供給と製油所の稼働を維持していると強調。一方で、サプライチェーン強靱化に伴うコスト負担や競争力維持の議論が必要と訴えた
日本銀行・小枝審議委員の講演内容を解説。中東情勢を背景とした物価上振れリスクへの警戒感や、「金利の正常化」に向けた追加利上げの必要性、バランスシート正常化への道筋について分かりやすくまとめました
トランプ大統領がイランに対して強硬な警告を発したことに加え、湾岸地域で新たなドローン攻撃が相次いだことを受け、18日、原油価格は1%超上昇し、アジア太平洋地域の株式市場は全面安
経団連が策定した2040年を見据える国家戦略「科学技術立国戦略」。構造的課題を克服するため、投資牽引型への転換や世界トップ水準の研究開発投資など、政府への提言内容と目指すべき社会像に迫る
高市総理がオーストラリアを訪問し、アルバニージー首相と首脳会談を行った。友好条約50周年の節目に、防衛やエネルギーなど様々な分野での協力を深める。「準同盟国」として次なる50年へ向かう両国の歴史的会談のポイントを解説