2017年7月7日、香港海域に到着した中国の空母「遼寧」(Anthony Wallace/AFP via Getty Images)

中共海軍空母2隻 日本周辺での詳細航路を防衛省が公表

防衛省は6月17日、中国共産党(中共)海軍の空母「遼寧」と「山東」が今月に入り日本周辺で活動した際の詳細な航路を公表した。防衛省が他国の軍艦の航路をここまで詳しく公開するのは極めて異例であり、2隻の空母による活動が長期間にわたっていることが背景にあるという。

海上自衛隊は、令和7年6月8日から16日にかけて、中共海軍の空母「遼寧」と「山東」など複数の艦艇が太平洋上を航行し、両空母から艦載機の発着艦が確認されたと発表した。また、護衛艦「むらさめ」「いかづち」「はぐろ」による警戒監視と情報収集も実施された。

発表によれば、「遼寧」は5月下旬に沖縄本島と宮古島の間を通過し、フィリピンの東方まで南下した後、北上して6月7日には日本の排他的経済水域(EEZ)に入った。その後、西に進路を変え、沖ノ鳥島南方の海域を航行した。この間、艦載機やヘリコプターの発着艦が約550回確認されたという。

▶ 続きを読む
関連記事
インテリジェンスの司令塔となる「国家情報会議設置法」が成立。高市総理は会見で、本法が情報力を高め国益や国民の安全を守るための「改革の第一歩」であると意義を強調した
日本はもがみ型護衛艦のニュージーランド輸出を推進。日豪NZの防衛協力強化と相互運用性向上を狙い、中国の海洋活動への対応も視野に協議が進む
戦後の厳格な制約の下、致死的兵器の輸出はほぼ完全に禁止されていた日本の防衛産業。日本の防衛産業の成長と米国の調達改革が組み合わさり、同盟国全体の防衛産業のあり方が大きく変わる可能性がある
イラン戦争による在庫の大量消費に伴い、米国の武器引き渡しが台湾だけでなく、日本および欧州同盟国向けの遅延している
日・ラオス外相会談が開催。中国共産党の「一帯一路」による過度な債務依存に苦しむラオスに対し、日本は「自律性・強靱性」の強化を支援。高市総理が掲げる「パワー・アジア」を通じ、中共の脅威を防御する