天安門広場を巡回する中国の警察官。(Frederic Brown/AFP via Getty Images)
「6月4日」は中国製AIも沈黙する日 

天安門事件36年 中国が進める“記憶の抹消”はここまで来た

「今日(あす)は何日ですか?」その問いすら、“国家機密”と見なされ、黙祷もロウソクも“国家転覆”と見なす国がある。

1989年6月4日に起きた「天安門事件」から36年。中国では今なお事件の真相が語られることはなく、犠牲者たちは「歴史の外」へと葬られている。

中国のネット空間での「記憶抹殺」はかつてないレベルで進行しており、もはや人の手ではなく、AIによって加速されていく。

▶ 続きを読む
関連記事
中国経済悪化の中、若者たちは失業や収入減、生活苦に直面している。駅で野宿する人も多く、就職も困難。中国共産党発表とは対照的に、現場の実態はより深刻だと語られる
中共政府の注意喚起後も日本行きフライトは満席が続き、多くの中国人旅行者が通常通り渡航している​
中国の第3四半期直接投資は前期比51%減。多国籍企業の撤退が加速し、経済の先行き不透明感が深刻化している。
現役上将の約4割が軍紀委調査対象となり、軍事法廷への移送が進行。忠誠審査と権力集中が軍内部で加速し、制度的粛清へと展開している。
四中全会を前後し、軍の張又侠派と習近平が台湾方針を巡り激しく対立。大規模粛清が続き、両派の対抗が深まり、軍内権力図も変化している。