2025年6月4日、衆議院法務委員会で質疑を行う参政党・吉川里奈議員(衆議院インターネット審議中継スクリーンショット)

夫婦別氏法案に疑問「現状に即した議論を」 戸籍制度の意義も強調 =参政党・吉川里奈衆議

参政党の吉川里奈衆院議員は、2025年6月4日の衆議院法務委員会で、立憲民主党が提出した選択的夫婦別氏制度導入を目指す民法改正案について、「旧氏の通称使用が大きく広がる中、なぜ30年前の案をほぼそのまま提出したのか」と疑問を呈した。吉川氏は、「立法事実」、すなわち「法改正の必要性を示す根拠」が現在の社会状況に即していないのではないかと指摘した。

吉川氏は、現在では婚姻前の名字(旧氏)を仕事や公的な場面で使うことが広く認められるようになっていると説明。こうした状況下で新たな法改正が本当に必要なのか、実際に現行制度で不都合が生じている具体的事例を示すべきだと主張した。一方、立憲民主党の米山隆一議員は、過去の法制審議会答申を踏まえた法案であっても現代でも適用可能だと反論し、氏名が個人のアイデンティティに深く関わることや、登記やパスポート取得の際に旧氏併記では不便が残るとの意見を紹介した。

吉川氏はまた、この議論は単なるアイデンティティや感情の問題ではなく、日本独自の戸籍制度の在り方、国の根幹に関わる重要な問題だと強調した。戸籍制度について吉川氏は、「家族の関係や身分を公に示す文化的な柱です。夫婦別姓の導入は現行の同一戸籍、同一氏という家族の形を根本から否定することになります。だからこそ、現状の課題を丁寧に洗い出し、社会全体が納得できる形で議論を進めて頂きたい」と訴えた。

▶ 続きを読む
関連記事
国土交通省は2026年7月、「令和8年版交通政策白書」を公表した。白書が描くのは、人手不足を前提としながらも、自動化とDX、既存資源の再編によって交通網を支える姿である
日本の国旗を損壊する行為を処罰対象とする「国旗損壊罪」の創設を柱とする法律が7月17日、参議院本会議における採決の結果、与党および一部野党の賛成多数をもって可決、成立した
与野党で構成される「社会保障国民会議」の実務者協議が16日に開かれ、所得に連動した新たな給付制度を2029年度から本格導入することで大筋合意した。
15日に行われた国家基本政策委員会合同審査会で玉木雄一郎氏、小川淳也氏、神谷宗幣氏など6人の党首代表が飲食料品の消費税減税や物価高対策、外国人政策、安全保障などを巡り、首相の方針をただした。
高市早苗首相は13日、「ウクライナに関する有志連合首脳会合」に向けた書面メッセージを発出し、日本はウクライナと共にあるとの立場に揺るぎはないと表明した。