元衆議院議員の中津川ひろさと氏は東京墨田区で政経セミナーを開催し、中国共産党(中共)が行っている「臓器狩り」の実態に触れた(大紀元)

日本は関係ないのか? 臓器狩りと「子ども誘拐」疑惑の接点 

近年、中国において「臓器狩り」が行われているとの深刻な疑惑が提起されており、その実態と日本への影響について懸念が示されている。

元衆議院議員の中津川ひろさと氏は東京墨田区で政経セミナーを開催し、中国共産党(中共)が行っている「臓器狩り」の実態に触れた。

「臓器狩り」とは、中国において、主に政治犯や良心の囚人(特に法輪功学習者やチベット人など)から、生きたまま臓器(肝臓、腎臓など)を強制的に摘出し、これを高額で外国人に売買している行為だ。秘密裏に収奪した臓器は、日本人を含む外国人によって数千万円といった高額で取引されている。

中津川氏はこの行為が、当時の中国共産党(中共)党首・江沢民の時代以降、中国の経済的発展の一因になったと主張。こうした臓器売買は原価がかからないために莫大な利益を生み出すと指摘している。

この臓器狩りの問題は、2006年、カナダの元国会議員であるデービッド・キルガー氏と人権弁護士のデービッド・マタス氏によって調査報告が発表され明らかにされた。2人はこの問題に対してノーベル平和賞候補にも挙げられている。

マタス氏や多くの識者は、1999年から迫害されている法輪功学習者など「良心の囚人」がその臓器の供給源となっていると主張した。迫害が始まってから、中国での臓器移植件数は異様な伸びを見せ、今や世界第2位の移植数となっていた。

アメリカをはじめEUなど欧米諸国はこうした実態を深刻な人権侵害と受け止めている。

アメリカでは、5月5日に、中国における臓器狩りの被害者である法輪功学習者を保護するための「法輪功保護法案」が可決された。この法案は、臓器狩りに関与した者に対し、財産没収やビザ発給拒否といった厳しい制裁を課すものとなっている。

中共から臓器狩りの主なターゲットとされている法輪功への迫害問題について、中津川氏は「日本で『臓器狩り』の実態が十分に報道されていない」として、この状況に疑義を呈した。

また近年日本で報じられている子どもの誘拐との関連性にも触れ、現在調査中としながらも、誘拐された日本の子どもの臓器が中国の臓器狩りに利用されているという可能性を示唆した。

日本ではこの問題について国会での議論が進んでいないことを問題視し、臓器狩りは人道上の問題として国際社会で深刻に受け止められており、日本においてもさらなる議論と対応が求められると訴えた。

中津川氏は平成15年、法輪功学習者の金子陽子さんが中国で不当逮捕された時、救出のために国会や閣議への陳情に奔走した。

セミナーに登壇した政治評論家の三浦小太郎氏は、「中共政権による自国民へのジェノサイドに反対する姿勢を一貫して貫いてきたのが中津川氏である」と述べた。

関連記事
今年で中国共産党(中共)が法輪功を迫害してから27年になる。明慧網の不完全な統計によれば、これまでに中共の迫害によって死亡を確認した法輪功学習者は、少なくとも5322人にのぼる。中共による情報封鎖のため、この数字は氷山の一角に過ぎない
カナダ在住の著名な民主活動家・盛雪氏はこのほど、中国内部の事情に詳しい関係者から寄せられたという情報を公表し、中共は臓器供給源を確保するプロセスをすでに高度に体系化していると明かした
中国共産党が主導する違法な臓器収奪の実態に迫るドキュメンタリー映画『国家の臓器(State Organs)』の上映が台湾全土で続いている。先週末、台南市で特別上映会が開催され、一般市民約300人が足を運び、中国における衝撃の人権状況について関心を示した
カナダのドキュメンタリー映画「国家の臓器」のパレードが台北で開催。中国共産党による闇の臓器売買の実態を告発し、AI等を用いた世論操作(認知戦)が強まる中、台湾市民に真実を知るよう訴えかけている
米国下院で可決された「法輪功保護法案」を巡り、中国共産党による臓器収奪の惨状と、米上院の迅速な審議を訴える。沈黙が暴挙を助長する現状を打破し、人道に対する罪を止めるための不退転の決意を説く一編