2024年6月5日、上海の陸家嘴金融地区。(Hector Retamal/AFP via Getty Images)

73%のEU企業 「中国でのビジネスがより困難に」と回答

中国経済の減速と政策の不確実性が、外資企業の信頼感を大きく揺るがした。5月28日に、中国EU商会が発表した「2025年商業信心調査」によると、73%のEU企業が、中国での事業運営の難易度が上昇したと回答し、これは調査開始以来の最高値となった。報告書は「経営環境の悪化が新常態となりつつある」と指摘し、規制強化や地政学的リスクの高まりを背景に、多くのEU企業が、中国市場の投資上の魅力に嫌気がさす現状が浮き彫りとなった。

2014年から同調査は、中国での事業環境に関するEU企業の意識を継続的に調べてきたが、今年は過去最高の73%が「中国での経営が難しくなった」と回答した。これは4年連続で記録を更新しており、中国のビジネス環境が年々厳しさを増していることを示す。

一方で「状況が改善した」と感じている企業はわずか5%にとどまり、これも過去最低の水準となった。今後2年間の中国市場の成長や収益見通しについて、楽観的と答えた企業は、それぞれ29%、12%といずれも調査開始以来の最低値を記録し、さらに、60%の企業が今後の競争圧力に対して、悲観的な見方を示しており、中国市場の外資企業に対する魅力が、急速に低下している現状が明らかとなった。

▶ 続きを読む
関連記事
米CIAによるSNSを駆使したスパイ勧誘動画が、中国共産党内部を揺るがしている
記者会見で米メディアが「中国は『米中共同統治』(G-2)枠組みを受け入れるか」と質問した。王毅外相は「大国共同統治」の論理には同意せず、「平等で秩序ある世界多極化の構築」は各国の共通の責任であるべきだと述べた。専門家は「中共は怯んだ」と分析している
中共の官製メディアは、ロシア・ウクライナ戦争と比べても、米軍によるイランへの軍事攻撃の報道を低調にとどめている。特にハメネイ師の暗殺や、イラン市民が体制転換を求める動きについてはほとんど報じていない。イラン情勢と中国国内の現況を重ね合わせてたくないとの思惑があると指摘されている
中国外交部の台湾高官訪日に対する非難の裏には、日本の沖縄主権を脅かす「三戦」の罠が潜んでいる。表面的な恫喝に怯むことなく、毅然とした対抗措置と国際社会への情報発信の重要性を説くオピニオン記事
中国共産党の重要政治会議「両会」で、最高人民法院(最高裁)トップの張軍は9日に活動報告を行い、「我が国は世界で最も安全な国の一つだ」と自賛したことが波紋を呼んでいる。