東京・大手町の経団連ビル(Shutterstock)

経団連とトップ大学の産学協議会 研究者交流促進と研究環境強化を政府に要望

2025年5月9日、経団連と国公私立大学の代表者で構成される「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」は、「科学技術立国に向けた国際的な研究者の交流促進に向けて」と題した要望書を政府に提出し、政府に対して大胆な政策転換を求めた。

要望書では、日本が資源に乏しい国であることを踏まえ、今後の経済成長には科学技術立国を目指すことが重要であると指摘。イノベーションを牽引する人材の育成や研究力の強化が不可欠であり、特に若手研究者が「お金と時間」の制約を受けずに研究に専念できる環境整備の必要性を強調している。具体的な提案として、科学研究費助成事業(科研費)の倍増など、研究費の大幅な増額を政府に求めている。

また、要望書はアメリカでの研究プロジェクトや大学助成金の削減についても言及している。アメリカでは2025年、トランプ政権による政府効率化政策の一環として、連邦政府機関の大規模な予算・人員削減が実施され、フルブライト奨学金など伝統的な奨学金プログラムの停止や、国立衛生研究所(NIH)による助成金削減、大学への助成金凍結などが相次いでいる。このような状況を受け、研究者がアメリカを離れる動きが広がっている。

▶ 続きを読む
関連記事
伊藤忠商事は、電通グループと戦略的提携を結び、リテールメディアとITサービスの事業基盤を強化する。提携の一環として、伊藤忠グループは電通総研に対する株式公開買い付け(TOB)を実施し、電通グループと共同で同社の非公開化を目指す。
円が1ドル=160円台まで下落した。ベッセント氏は30日、「無秩序な動きではない」と述べ、日銀の対応に期待を示した
高市首相は8月23日、X(旧Twitter)への投稿で、日本経済を「強い経済」へ転換するための国家戦略を示した。先の国会で成立した改正産業技術力強化法と改正産業競争力強化法などを基軸に、先端技術への研究開発投資や国内設備投資を税制面から支援する。
日本の7月の貿易収支は6345億円の赤字となり、3か月連続で赤字を記録した。輸出入はともに過去最高となったが、円安や原油などの輸入増が収支を圧迫
2026年7月の訪日客は344万2100人で、7月として過去最多を更新した。中国客が前年同月比56.1%減となる一方、台湾は初の70万人超、韓国・香港も大幅に増え、市場構造の変化が鮮明になった