中国共産党が韓国ソウル市龍山区梨泰院洞の大統領府と大統領官邸に隣接する土地を購入したことが、大きな論争を巻き起こしている(JUNG YEON-JE/AFP via Getty Images)

中共政府 ソウルの大統領府周辺に土地取得 韓国で波紋広がる

中国共産党(中共)政府が2018年、韓国大統領執務室や大統領官邸に隣接する核心地帯の土地を購入したことが明らかになり、議論を呼んでいる。このことは、韓国メディア「アジア経済」が5月13日に初めて公に報じた。

「アジア経済」によると、2018年12月に、中共は龍山区梨泰院洞一帯にある11区画で、総面積4162平方メートルの土地を計299億2千万ウォンで取得する契約を締結している。翌年7月末には全額を支払い、土地の所有権が中共政府に正式に移転した。購入主体は、在韓中共大使館だ。

外交施設の不動産取得については「ウィーン外交関係に関する条約」に基づき免税措置を適用している。韓国の現行法では、外国政府や外国人による土地取得に対して事前許可や制限が設けられていない。そのため、中共側は韓国政府の承認を受けることなく土地を購入できていた。

▶ 続きを読む
関連記事
金正恩がプーチンへの書簡で「無条件の支持」を表明した。韓国大統領の訪中直後というタイミングもあり、中国のネット上では「米国を恐れてすり寄ったのではないか」と揶揄する声が相次いでいる
韓国の李在明大統領が訪中を経て13日に来日。経済修復を狙う訪中では中国の「離間工作」に直面したが、足元では日韓の政府・与党間交流が加速している。奈良での首脳会談を前に、日米韓連携の現在地と課題を展望する
韓国大統領の訪中。北京は韓国を日米韓の枠組みから引き離そうと楔を打ち込むが、北朝鮮問題での無策や技術盗用の懸念が壁となる。経済協力の裏に潜む情報流出のリスクと、揺れる東アジア情勢を分析
北朝鮮が4日早朝に弾道ミサイル2発を発射。防衛省は変則軌道の可能性を指摘。韓国大統領の訪中や党大会を控えた軍事力誇示の狙いがあると見られ、日米韓で警戒を強めている
北朝鮮の共産主義政権が米国との核外交再開を検討する党大会を前に、非弾道ミサイルが飛行した