研究者たちが、リコピンや抗酸化物質を豊富に含む植物性食品が、うつ病の予防や治療にいかに役立つかを調査しました(Shutterstock)
心を守る赤い力

うつ症状にトマトの力 リコピンが支える脳と心の健康

1876年にトマトから初めて抽出されたリコピンという色素の存在を研究者たちはかなり以前から知っていましたが、その健康効果が注目されるようになったのは、比較的最近のことです。

研究者たちは、リコピンがうつ病の治療に役立つかどうかを調べ、そこでリコピンは、トマトやグアバなどの赤やピンク色の果物に含まれるカロテノイド系の天然抗酸化物質であることを突き止めました。また、より広い視点からは、抗酸化物質を多く含む植物性の食品全般が、うつ病に対して効果があるかどうかも調べました。

不安やうつなどの心の不調は、体内の抗酸化物質のレベルが低いことと関係しているとされています。慢性的なストレスは、視床下部―下垂体―副腎(HPA)軸を過剰に活性化させます。

▶ 続きを読む
関連記事
十分に眠っているのに疲れが取れない、頭がぼんやりして集中できない。その背景には、エネルギーづくりを支えるミネラルの不足や、吸収の低下が関わっている場合があります。現代の食生活や土壌環境、ストレス、腸の状態から、ミネラル不足を考えます。
蜂蜜はエナジージェルに匹敵するエネルギー補給効果がある。ブドウ糖と果糖をバランスよく含み、運動前後のグリコーゲン補充や体力回復にも役立つ。マラソン世界記録選手も取り入れた、天然の補給食品としての活用法を紹介。
卵には、記憶に関わる神経伝達物質の材料となるコリンや、脳を支える栄養素が含まれます。認知機能低下やアルツハイマー病予防との関連を、研究と食事の視点から紹介します。
血糖コントロールでは、食事の内容だけでなく食べる順番も重要です。たんぱく質を先に食べることで満腹感や血糖上昇の緩和に役立つ可能性があり、その仕組みを紹介します。
無糖茶は健康的に見えても、商品によってはナトリウムや添加物を含むことがあります。腎臓をいたわるために知っておきたい飲料の選び方、低ナトリウム塩の注意点、無理なく減塩するコツを紹介します。