4月14日、ソウル中央地方法院の周辺では、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が初めて「内乱罪」の裁判に出廷することを受けて、警察が多数の警備用バスを動員し、出入口を封鎖するなど厳重な警備態勢が敷かれた(KOREA POOL/AFP via Getty Images)

尹錫悦前大統領 内乱首謀罪で初公判

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領に対する初公判が14日、ソウル中央地裁で開かれた。2024年12月の非常戒厳令発令をめぐり、内乱首謀罪(韓国刑法第87条)で起訴されたもので、大統領に対する同罪適用は韓国史上初。首謀者と認定された場合、死刑または無期懲役・無期禁錮が科される可能性がある。

問題の発端は、尹氏が昨年12月3日に「国家安全保障の危機」を理由として非常戒厳令を宣言したことにある。国民の抗議や国会の反対を受け、発令から6時間後に撤回した。12月14日には国会が弾劾案を可決し、大統領職は停止された。

韓国憲法裁判所は今年4月4日、尹氏が「憲法を擁護する義務に違反し、国民の政治的基本権を侵害した」として弾劾を妥当と判断し、罷免を決定した。尹氏は起訴されたすべての容疑を否認している。11日には官邸を退去し、裁判所から徒歩圏にある私邸に戻っている。

▶ 続きを読む
関連記事
高市早苗首相は、10月30日から韓国・慶州で開催されるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議へ出席するため、韓国を訪問する。同日午後には、韓国の 李在明大統領と初の首脳会談が行われる。
トランプ米大統領と中国共産党の党首・習近平は、10月30日午前11時から韓国南部の釜山で会談する。両者の対面での会談は2019年6月に行われた大阪での会合以来となる。
韓国では9月末以降、反中共(反中国共産党)デモが相次ぎ、10月3日にはソウルで1万人以上が「CCP Out」「China Out」と書かれたプラカードを掲げて行進した。背景には、李在明大統領が9月29日から、中国人観光客に最長15日間のビザ免除入国を来年6月末まで認めたことにある。
ソウル中央地裁は24日、尹前大統領の妻、金建希被告の初公判を開いた。金被告は起訴内容を全面的に否認。先月、トランプ大統領は韓国に粛清か革命が起こっているのではと訝しんでいた。
韓国消費者院は2日、市場で人気のあるロボット掃除機6機種を調査した結果、中国製の3製品にセキュリティ上の欠陥が見つかり、室内の様子や個人情報が漏洩する恐れがあると発表した。