中国武漢ウイルス研究所の元所長、石正麗氏(JOHANNES EISELE/AFP via Getty Images)

武漢ウイルス研究所が起源不明の新ウイルスを発見 学者の間に湧く懸念

中国本土の科学者らは、コウモリからヒトの細胞に感染する新たなコロナウイルスHKU5-COV-2を発見した。これが次のパンデミックを引き起こすのではないかと懸念されている。専門家らは、この研究で懸念されるのは、ウイルスサンプルの出所が明確に開示されておらず、流行のリスクを予測することが困難になっていることだと指摘した。

この研究は今年2月に国際的に有名な学術誌「Cell」に掲載された。著者には武漢ウイルス研究所、広州実験室、武漢大学などの研究機関の研究者が含まれている。責任著者の一人、石正麗氏は、かつて武漢ウイルス研究所新興感染症研究センターの所長を務めており、2020年初頭に武漢肺炎(COVID-19)の病原体を特定する論文を発表した。石氏と武漢ウイルス研究所は一時、世界の注目を集め、研究所から漏れたウイルスが流行を引き起こしたのではないかとの疑問が投げかけられた。

石正麗氏は最近、鍾南山氏が率いる広州の研究所に異動した。 パンデミック期間中、鍾氏は中国共産党(中共)国家衛生健康委員会のシニア・フェローグループのリーダーを務めており、かつて、中国伝統薬の「連花清瘟」がCOVID-19を治療できると主張し、「この疫病は最初に中国で発生したが、必ずしも中国が起源ではない」などと物議を醸す発言をした。

▶ 続きを読む
関連記事
性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する理解増進法「基本計画」の閣議決定を機に、性多様性のあり方が議論されている。しかし、個人の尊重と同時に、数千年にわたり人類文明を支えてきた「伝統的家族」の意義も見落としてはならない。その根基を今こそ見つめ直す
2026年6月19日は旧暦の端午の節句。中国から伝わり、日本独自の「男の子の節句」へと発展したこの祝祭には、屈原や伍子胥、そして武士道にも通じる「忠義と品格」を次世代へ繋ぐという、先人たちの願いが込められている
イラン戦争の予備的和平合意を徹底検証。オバマ時代の融和策とは一線を画し、圧倒的な軍事力でイランの核野望を挫いたトランプ政権の成果を解説する。国内外の的外れも含む様々な批判を退け、真の中東情勢の地殻変動に迫る
走り続ける日常を少し止め、自分にとっての「十分」を見つめ直してみませんか?「知足・断捨離・旬」という3つの視点から、衝動に惑わされず、一人の人間として日々の暮らしを丁寧に愛おしむヒントを綴ります
世界最大の輸出国が人為的に安い通貨を維持するなか、西側諸国の経済はいつまで持ちこたえられるのだろうか