カール・マルクス (Photo credit should read THOMAS FREY/DPA/AFP via Getty Images)

はい、カール・マルクスは暴力と政治的抑圧を力説していました

最近、米ウォール・ストリート・ジャーナルで読んだある長文記事(非常に奇妙だった)に驚かされた。2023年1月、ペンシルベニア州ウィリアムスポートに位置するライコミング大学の哲学教授ジェイコブ・バーガー氏は「なぜMAGAの人々はマルクスを読むべきか」と題した記事をウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿し、その中で彼は次のように述べていた。

「スターリンのロシア、毛沢東の中国、ポル・ポトのカンボジアのような殺人共産主義政権の歴史を考えると、マルクスが専制政治を奨励したと推測したくなる。しかし、マルクスは、暴力や政治的抑圧を擁護していたわけではない。マルクスは、革命を推し進めたが、1989年にチェコスロバキアをソ連の支配から解放したビロード革命のように、資本主義社会から共産主義社会への移行が、平和的で民主的なものだと考えていた」

バーガー教授が言及したマルクスは、アメリカのコメディアンであるグルーチョ・マルクスではなくカール・マルクスだった。そこで、私は自分の目が錯覚しているのかもしれないと思い、その段落をもう一度読んだ。カール・マルクスが「暴力や政治的抑圧を主張しなかった?」、そのような話は私の記憶にはない。私は、ペンであれクレヨンであれ、このボヘミアン(マルクスを指す)の書き手が著した書物はすべて読んできた。彼は「資本主義社会から共産主義社会への移行が、平和的で民主的なものだと考えていた?」

▶ 続きを読む
関連記事
経済・軍事・資源・技術の各分野で米国が優位に立ち、中国共産党は依然として対抗困難とする論考。人口規模や成長神話の裏にある構造的弱点を指摘する
米中会談での合意の欠如は、今後の米中間の地政学的不安定性を示している。ホワイトハウスは中国側によるボーイング機200機および農産物の購入を含む合意事項を発表したが、中共政府側は公に同意していない
イラン政府がジハード組織の常套手段「停戦提案と和平協議妨害」のゲームを弄んでいることを、そろそろ認識すべき時だ。イラン政権はすでに米国の提案を拒否しており、その一方で傘下の部隊は停戦を破り続けている
米下院で可決された「強制臓器摘出阻止法案」を巡る、中国共産党の生体臓器収奪に関する公聴会の解説記事。法輪功やウイグル人等から臓器を強奪する非人道的な国家犯罪の実態と、米国の超党派による対抗措置を報じる
北京で日本の人気ラーメンチェーン「一蘭」に酷似した店舗が発見され、SNS上で物議を醸している。こうしたパクリ文化は中国の特徴の代名詞ともみなされているが。その根源はどこにあるのか