色で守る健康
がん予防に役立つ10のフルーツと「レインボーダイエット」
がんはアメリカにおける死因の第2位で、心臓病に次いで多くの命を奪っています。研究によると、がんによる死亡の約30〜35%は食生活と関係があるとされています。そのため、がん予防の効果が期待される成分(フィトケミカル)を含む果物や野菜を意識的に多く摂る人が増えています。
ハーバード大学が行った大規模な研究では、9万人以上の閉経前女性の食生活を分析。その結果、思春期に果物をよく食べていた女性(1日約3回)が、ほとんど食べなかった女性(1日約0.5回)に比べて、乳がんの発症リスクが25%低いことがわかりました。
また、オックスフォード大学の研究では、果物を多く食べるほど、大腸がんや肺がんなどの消化器系のがんのリスクが低くなる傾向があることが確認されています。つまり、果物を積極的に食べることが、こうしたがんの予防につながる可能性があるのです。
関連記事
大腸がんは「いつ治癒といえるのか」。3万5,000人超のデータから、手術後6年で再発率が0.5%未満になる重要な節目が判明。長年の不安に明確な指標を与える最新研究の意義を分かりやすく紹介します。
更年期以降、腸内細菌叢の変化が炎症やホルモン代謝に影響し、乳がんなど一部のがんリスクに関係する可能性があります。腸の乱れとがんの関連、改善策を解説します。
ごく小さな「げっぷ」や胸の違和感――それが命に関わるサインかもしれません。見逃されがちな消化器がんの初期症状、早期発見の重要性、最新治療まで、知らないと危ないポイントを丁寧に解説します。
免疫療法は自分の免疫系を直接働かせ、がんと闘う力を引き出す治療法です。腸内環境、食事、運動、ストレス管理などの生活習慣が、免疫反応や治療効果に影響することが明らかになっています。
肝がんは急に発症するのではなく、肝臓への負担が長年蓄積し、線維化・肝硬変を経てがん化へ進行します。この過程には介入の時間があり、飲酒習慣や脂肪の代謝改善、ウイルス感染の管理で発症リスクを大きく下げることができます。