トランプ大統領 グアンタナモ基地で不法移民収容を指示 3万人規模

トランプ大統領は29日、キューバのグアンタナモ米海軍基地に不法移民を最大3万人収容する施設を新設する指示をした。

トランプ氏はホワイトハウスで、「今日、私はまた、国防総省と国土安全保障省に対し、グアンタナモ湾にある3万人規模の収容施設の設置準備を開始するよう指示する大統領令に署名する」と表明した。

その上で、「グアンタナモには、アメリカ国民を脅かす最悪の犯罪不法滞在者を拘留するためのベッドが3万床ある」「これで収容能力は即座に2倍になる」と語った。

またトランプ氏は、「記録的な数の不法滞在者を排除する」ために議会が財政的な支援を行う必要があるとも述べた。

トランプ氏は以前、グアンタナモ基地に不法移民の収容施設を設置しようとする理由について、「米国の刑務所に収容しておくよりも節約だ」と語っていた。

国土安全保障省のクリスティ・ノーム長官は記者団に対し、現在ホワイトハウスはグアンタナモ湾で利用可能な資源の活用に取り組んでいると語った。

トランプ政権で国境・移民送還を担当するトム・ホーマン氏も、移民・税関捜査局(ICE)がグアンタナモ基地に設置される収容施設を運営すると述べた。

ホーマン氏は、「そこにはすでに移民センターがある。 何十年も前からある。 そのため、既存の移民センターを拡張するだけだ」と語った。

グアンタナモ米海軍基地にある収容所は、2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロ事件の後、ジョージ・W・ブッシュ元大統領により、テロ容疑者の拘束施設として開設された。

グアンタナモ収容所は、世界でも最も厳重な警備が敷かれている施設の一つとされており、「脱出不可能」とも言われている。多重な監視システムが設置されていることに加え、立地条件から見ても脱出は極めて困難。陸路ではキューバ本土に出ることは不可能とされ、海路でも湾を超えるには広大な距離があり、海軍の監視がある。

グアンタナモ収容所をめぐっては、高額な維持費に加え、人権問題の観点から閉鎖を求める声が出ており、オバマ政権・バイデン政権のときには閉鎖する動きが出ていたが、トランプ氏は存続を明言している。

関連記事
元FBI幹部2人がハンター・バイデン氏のラップトップを巡る議会証言で虚偽の供述をしたとして起訴された。FBI長官は議会への嘘はシステムの根幹を揺るがすと批判している
米国の新規失業保険申請件数が19万4千件に減少し、約57年ぶりの低水準に迫った。企業の採用活動は低調だが、解雇も少なく、雇用市場は底堅さを維持。イラン戦争による経済への影響が懸念されるなか、「採用も解雇も少ない」状況が続く
米国人の33%が、死刑執行に失敗した死刑囚への再執行を支持。一方、39%は終身刑への減刑を支持した。テネシー州では薬物注射による死刑執行に失敗し、受刑者が生還する事例が発生。死刑制度のあり方が改めて問われている
中国共産党がSNSの偽アカウントを使い、米国社会の分断をあおっていると米上院議員が警告。法輪功や神韻芸術団を標的とした偽情報工作、米国政治への介入疑惑が浮上している。専門家は規制強化を求め、米司法省も越境弾圧への取り締まりを進める
米国で新型合成オピオイド「シクロルフィン」が流行。フェンタニルを上回る強い毒性が指摘され、2025年7月~26年2月までに少なくとも55人が死亡。既存の薬物検査で検出が難しく、警戒感が高まっている