医食同源ー食で築く健康

免疫力を高める冬のスーパーフード3選

寒い季節が近づくと、インフルエンザや風邪に備えて体調管理を強化することが大切ですね。そこで、この冬おすすめのスーパーフードとして「サツマイモ」「ほうれん草」「ニンニク」をご紹介します。これらは免疫機能をサポートし、体をさまざまな病気から守ってくれる心強い食材です。

風邪を引きやすい、疲れが取れにくい、季節の変わり目にアレルギー症状が出る方は、もしかすると免疫力が少し弱まっているかもしれません。

中医学では「医食同源」といって、食事が体を整える薬のような役割を果たすとされています。日々の食事に免疫力を高める食材を取り入れて、冬を元気に乗り切りましょう。
 

サツマイモ

サツマイモにはビタミンAがたっぷり含まれており、特に豊富なベータカロテンがその主成分です。サツマイモ1本で、1日に必要なビタミンAの最大156%を摂取できると言われています。

さつまいものスイートポテト(Shutterstock)

ビタミンAは免疫システムに欠かせない栄養素で、肌を守り、体を病原から守る最前線の役割を果たします。また、免疫細胞の活動にもビタミンAが必要です。研究では、ビタミンAが不足すると免疫機能が低下し、腸内の微生物バランスが崩れることがあるとしています。この腸内微生物も免疫力を支える重要な存在です。

さらにサツマイモは食物繊維が豊富で、腸内の善玉菌(プロバイオティクス)を育てるのに役立ちます。このプロバイオティクスが発酵することで、短鎖脂肪酸が作られ、これが体内の炎症を抑えるサポートをしてくれます。適量を食べることで、免疫力の向上や消化機能の改善、便秘予防にも効果的です。

サツマイモは栄養バランスが良く、米と比べてカロリーも低め。焼く、蒸す、グリルする、サラダに加えるなど、いろいろな調理法で楽しめます。



サツマイモパワーで血糖&心臓ケア!毎日の健康習慣に

サツマイモは甘くておいしい、栄養豊富な健康的な食品です。食物繊維が豊富で、β-カロチン、ビタミンB、C、鉄、マグネシウム、カリウムなどの微量元素も豊富で、人体に必要なアミノ酸も多く含まれているため、サツマイモは一般的にスーパーフードとされています。

 

ほうれん草

ほうれん草は、抗酸化物質であるフラボノイドなどが豊富に含まれ、健康維持に役立つスーパーフードです。研究によると、ほうれん草に含まれる有効成分には次のような効果があることがわかっています。

  • 細胞にダメージを与える活性酸素を除去
  • 生体のタンパク質やリボースに対する酸化ダメージを防ぐ
  • 抗酸化や抗炎症作用をもつ遺伝子の働きを調整
  • 満腹感を司るホルモンの分泌を促進
  • 体重管理のサポート

さらに、ほうれん草は抗がん作用や血中脂質の低下、血糖値の安定化にも役立つとされています。

ほうれん草(Shutterstock)

また、ほうれん草は鉄分が多く含まれているため、免疫力の維持にも効果的です。鉄は、免疫機能を支える重要なミネラルであり、特にT細胞の活性化に欠かせません。鉄分が不足すると、エネルギー生成が減少し、感染に対抗する力が弱まることがわかっています。

ほうれん草は炒め物、スープ、サラダなどで手軽に摂れるため、毎日の食事に取り入れやすい食材です。
 

 ニンニク

ニンニクは、昔から免疫力を高め、病気予防のための自然な「薬」として愛用されてきました。ニンニクの有効成分「アリシン」は、強力な抗菌・抗真菌・抗ウイルス作用を持ち、健康に幅広いメリットをもたらします。

ニンニクには、腫瘍や心血管疾患、アルツハイマー病の予防・改善効果が期待できるほか、体内の有害な金属を排出するデトックス効果もあります。

ニンニク(Shutterstock)

ニンニクを食べるときのポイント

ニンニクは料理に風味を加える香辛料として、東西を問わず幅広く使われますが、健康効果を最大限に引き出すにはコツがあります。ニンニクを刻んだりつぶした後、10分ほど置くことでアリシンが活性化し、その力をより引き出すことができます。また、細かく刻んだニンニクの方が、丸ごとのニンニクよりも調理後に有効成分が多く残ることが研究でわかっています。

サツマイモ、ほうれん草、そしてニンニクを日々の食事に取り入れることで、季節の変わり目に向けてしっかりと免疫力をサポートしましょう。



ニンニクは「がん予防の王様」

「がん予防の王様」として知られるニンニク。その驚くべき健康効果が明らかに。古代から愛用されてきたこの万能食材が、どのように私たちの健康を守ってくれるのか、ぜひご一読ください。

 

この記事で述べられている意見は著者の意見であり、必ずしもエポックタイムズの意見を反映するものではありません。エポックヘルスは、専門的な議論や友好的な討論を歓迎します。

(翻訳編集 華山律)