世界的にインフレへの懸念が高まっている中、多くの人は貴金属投資に目を向けている(chesky /PIXTA)
中国人は、不動産、経済全般、そして米国が次にどのような措置を取るのかに対する不安から金を購入している。

中国で高まる「有事の金」需要 経済不安と地政学的リスクが金購入を後押し

金(ゴールド)の輝きは他と比べものがない価値を持ち、最近の中国ではその需要が増している。

金購入が急増しているのは、ジュエリーへの関心が急に高まったわけではない。金は昔から経済の不安定な時期の安全資産として捉えてきたが、今、金地金や金貨への需要が高まっているからだ。

現在の中国の不動産危機は不動産価値を押し下げ、中国経済は停滞している。西側諸国が中国との貿易関係に対して厳しい姿勢を取る可能性もある中、中国共産党(中共)政府が十分な政策を打ち出して状況を改善する見通しは立っていない。こうしたなか、金の買い手が行動を起こすには十分な理由がある。

▶ 続きを読む
関連記事
中国は少子化と高齢化が急速に進行し、労働力や経済成長に深刻な影響が広がっている。長年の政策と経済構造が出生率低下を招き、政府の対策も効果を上げていない
ドイツは中国の通貨政策や国家補助金、安全保障行動を問題視し、G7など民主主義国による協調対応を提唱。経済と安保の両面で対中姿勢を転換している
ロシアは大規模攻撃を続けるが、死傷者の増大や国内不満で先行きは不透明。ウクライナは欧州支援と技術優位で持ち直し、戦局は一方的劣勢ではなくなりつつある
2026年上半期、中共軍の台湾海峡・西太平洋での活動は大幅減。背景には指揮系統の混乱、装備・維持管理の課題、日米の抑止強化があり、対外行動は全体に抑制的となっている
7月1日、中国本土では対外投資に関する新規則(国務院令第837号)が正式に施行される。この中では、個人による対外投資への規制が新たに加えられ、かつてないほど厳格な内容となっている。