2024年10月23日、カザンで開催されたBRICS首脳会議の拡大会合で演説するロシアのプーチン大統領(Alexander Nemenov/Pool/AFP via Getty Images)

BRICSとドルの未来

BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の第16回首脳会議が閉幕した。この会議では、32ページにわたる宣言が発表され、人権、正義、自由、平等、アクセス、公平性、その他あらゆる政治委員会のために用意された、気まぐれな辞書に載っている、異論を挟む余地のない言葉で埋め尽くされた。

この宣言では、開放性から互恵性、持続可能性、気候変動管理、無差別に至るまで、見栄を張った流行の目標がすべてコミットされている。また、世界貿易機関(WTO)、世界保健機関(WHO)、国際通貨基金(IMF)、国連など、流行の国際機関への忠誠を誓っている。

しかし、同宣言には「ドル」という言葉は出て来てない。

▶ 続きを読む
関連記事
便利さに流されがちな現代で、私たちはお金を通して何を生かし続けたいのか。人里離れた牧場でレストランを営む著者が、中央集権的な仕組みに対抗し、個人の消費選択が地域や未来を形づくる意義を問いかける論評
1992年米大統領選でブッシュを敗北させた「不況」の虚構を検証し、実態以上に選挙を動かす経済認識の危うさを指摘。現政権下の好景気や課題を踏まえ、来る中間選挙で共和党が勝つための戦略を論じる
米経済指標の好調さとは裏腹に広がる「不況認識」。主要メディアやニュースアグリゲーターの報道バイアスが人々の心理と世論をいかに誘導しているかを検証する論評
米CDCの報告システム「V-safe」に埋もれていた、無数のワクチン被害者の生々しい手記。公衆衛生を信じながら孤立と破壊に追いやられた人々の悲痛な声と、その過酷な現実に直面した筆者の苦悩を綴った論説
米国は9月25日、パンデミックへの備えに関する国連の政治宣言への支持を拒否した。これは、トランプ政権が国際的な保健機関との関係を断つ一連の動きの最新の措置となった。