中国共産党の権力中枢である中南海の海外で、警察官が人々が写真を撮るのを阻止する(Mark Ralston/AFP/Getty Images)

中国共産党に驚愕の変化  党首が軍権を失う

中国共産党(中共)では、最近、中共中央で一連の奇妙な現象が現れ、中共トップ層で権力異動が起こることが示唆されている。特に習近平は軍権を失い、軍を指揮する権力を奪われ、個人の政治的地位も降格されたことを示す7つの重要な手がかりが明らかになった。

習近平の最も信頼する部下である蔡奇も最近姿を消した。果たして、どのような手がかりが習近平の権力喪失を示しているのか。蔡奇はどこに行ったのか、排除されたのか。中共の軍権が移譲されるかも知れないことは、台湾や世界にどのような影響をもたらすのか。本篇ではこれらの点について述べる。

中共中央では非常に奇妙な動きが見られ、習近平は長老たちや軍事委員会(軍委)副主席の張又侠によって軍権を剥奪された可能性がある。いくつかの重要な手がかりと証拠がある。例えば、 第一に、習近平は中共建政75周年の招待会で、珍しく党の長老たちの貢献を称賛し、自らの業績を誇示しなかった。長老の温家宝と李瑞環がそれぞれ習近平の隣に座っていることが特に目を引いた。

▶ 続きを読む
関連記事
米中首脳会談は中国優勢との見方を覆し、米国の圧倒的勝利と分析。OpenAIの暴走騒動や米中AI開発競争の激化、米「AI軍」創設宣言が力関係を一変させ、中国を交渉の場へ追い込んだ舞台裏に迫る
国家は永遠ではなくとも、先人から受け継いだ伝統文化や祈りを次代へ手渡す責務は残る。東西の古典や思想を手がかりに、国家崇拝や排外主義に陥らない健全な祖国愛のあり方と、私たちが果たすべき務めを静かに問い直す論考
米中首脳の公式晩餐会には米国の著名経営者が出席した一方、公表名簿に中国企業の経営者は見当たらなかった。筆者は米中対立や党の統制、経営者を取り巻くリスクから、その背景を読み解く
米中首脳会談後、双方が公表した文書には関税やAIを巡る説明に違いが残った。米側だけが記した事項もあり、台湾問題については双方とも言及していない
トランプ大統領が習近平を空港で出迎えた異例の対応。厚遇の一方、米軍基地では軍用機も並んだ。交渉の場づくりから国力の誇示、過去の歓迎への返礼まで、その狙いを五つの側面から読み解く