来る米大統領選で副大統領候補となった共和党のバンス上院議員(左)と民主党のウォルツ・ミネソタ州知事(Adam Bettcher/Stephen Maturen/Getty Images)

米副大統領候補の重要性 真逆の対中姿勢を見せる両候補

日本時間2日、両副大統領候補による米テレビ討論会が行われた。両者が論戦を繰り広げる中で、有権者らは過去の歴史に思いをはせるかもしれない。歴代のアメリカ大統領46人のうち、実に15人が副大統領経験者なのだ。

命を落とした大統領に代わって就任したハリー・S・トルーマンとリンドン・ジョンソン、大統領へ昇格したジェラルド・R・フォード、選挙で選ばれたリチャード・ニクソン、ジョージ・W・ブッシュ、そして今のバイデン大統領は、みな副大統領上がりだ。

すなわち今回、両候補のどちらかが将来大統領になる確率は3分の1にも上る。従来、副大統領候補が大統領選挙の行方を左右することはないと言われてきた。しかし今回に限っては、中国共産党がもたらす経済的、安全保障的な脅威を懸念する米有権者にとって極めて重要な意味を持つ。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析
聖書の「バベルの塔」の物語を手がかりに、AI開発競争を考察。技術や資本の集中、共通基盤への依存、競争から取り残されることへの懸念など、現代のAI開発と物語に共通する構図を探る
習近平の訪米に合わせ、ワシントンで中国の民主活動家や香港人、台湾人、チベット人、ウイグル人らが大規模な抗議を実施。若い世代の参加や団体間の連携、越境弾圧への反発など、海外抗議運動の変化を読み解く
国家は永遠ではなくとも、先人から受け継いだ伝統文化や祈りを次代へ手渡す責務は残る。東西の古典や思想を手がかりに、国家崇拝や排外主義に陥らない健全な祖国愛のあり方と、私たちが果たすべき務めを静かに問い直す論考
米中首脳の公式晩餐会には米国の著名経営者が出席した一方、公表名簿に中国企業の経営者は見当たらなかった。筆者は米中対立や党の統制、経営者を取り巻くリスクから、その背景を読み解く