来る米大統領選で副大統領候補となった共和党のバンス上院議員(左)と民主党のウォルツ・ミネソタ州知事(Adam Bettcher/Stephen Maturen/Getty Images)

米副大統領候補の重要性 真逆の対中姿勢を見せる両候補

日本時間2日、両副大統領候補による米テレビ討論会が行われた。両者が論戦を繰り広げる中で、有権者らは過去の歴史に思いをはせるかもしれない。歴代のアメリカ大統領46人のうち、実に15人が副大統領経験者なのだ。

命を落とした大統領に代わって就任したハリー・S・トルーマンとリンドン・ジョンソン、大統領へ昇格したジェラルド・R・フォード、選挙で選ばれたリチャード・ニクソン、ジョージ・W・ブッシュ、そして今のバイデン大統領は、みな副大統領上がりだ。

すなわち今回、両候補のどちらかが将来大統領になる確率は3分の1にも上る。従来、副大統領候補が大統領選挙の行方を左右することはないと言われてきた。しかし今回に限っては、中国共産党がもたらす経済的、安全保障的な脅威を懸念する米有権者にとって極めて重要な意味を持つ。

▶ 続きを読む
関連記事
中国で「VPNで海外サイトを閲覧するだけなら安全」という常識が崩れつつある。検閲を回避したこと自体を理由とした処罰や、数年前の履歴を遡る調査の実態、拡大する中国共産党のネット統制の闇に迫る
中国の債務はGDPの300%を超え、限界に達しつつある。だが、この経済減速は軍事的野心の縮小を意味しない。資源保有国であるカナダなどの西側諸国は、中国の台頭の盲信や中国崩壊という極端な見方を排し、戦略的備えが必要だ
AIは生活を変える一方、犯罪関与や依存、思考力低下など深刻なリスクも指摘される。フロリダ州の提訴を契機に、技術と人間の責任の境界が問われている
核不拡散に向けた米国の取り組みは、かつてない圧力と課題に直面している。インド太平洋地域における核の脅威の深刻化 […]
米最新鋭フォード級空母は電磁カタパルトなど新技術を一挙投入し、巨額費用と度重なる不具合という代償を払った。漸進的発展の原則を飛び越えた試みは、中国空母「福建」が抱える技術的リスクを映す鏡でもある