8月、中国の財政収入は引き続き減少傾向にある。図は人民元のイメージである。(shutterstock)
2015年6月以来、単月での最大の減少幅

中国の財政収入 8月に2.8%減少 土地売却収入42%急減

中国共産党(中共)財政部が、9月20日に発表したデータによると、今年8月の中国の一般公共予算収入は前年同月比で2.8%減少し、同時に土地売却収入は41.8%減少した。これは2か月連続で40%以上の減少幅を記録し、2015年6月以来の最大の単月減少幅である。

中共財政部のデータによると、8月の全国一般公共予算収入、つまり狭義の財政収入は前年同月比で2.8%減少し、減少幅は前月より0.9ポイント(ポイントは、ここではパーセントと同じ意味)拡大した。その中で、税収は前年同月比で5.2%減少し、減少幅は1.2ポイント拡大した。一方、非税収は前年同月比で8.8%増加したが、増加率は前月より5.7ポイント減少し、財政収入が依然として非税収に依存していることを示した。

主要な税収に関する具体的なデータによると、8月の増値税(中国の代表的な間接税で、付加価値税の一種です。日本における消費税に相当する税金で、物品の販売や役務の提供、輸入などにかかる)は前年同月比で1.7%減少し、減少幅は前月より1.2ポイント縮小した。企業所得税は3か月連続で減少した後に反発し、前年同月比で20%増加したが、7月には4.9%減少していた。消費税は4.6%減少し、減少幅は前月より1.5ポイント拡大した。個人所得税は前年同月比で減少幅が1.7ポイント縮小し、2.9%となった。輸入貨物に対する増値税(ぞうちい、付加価値税、VAT)および消費税は前年同月比で2.3%増加したが、増加率は6ポイント低下した。関税の前年同月比の増加率も0.6ポイント低下し、4.6%となった。

▶ 続きを読む
関連記事
掃除機メーカー「追覓(Dreame)」傘下の新興企業が、200万基の衛星を量産する宇宙演算センター構想を掲げ、ネット上で「大ボラ吹き」と失笑を買っている。大躍進時代を彷彿とさせる過大な野心に批判が殺到中だ
日中間の緊張が続く中、中国共産党(中共)商務部は24日「日本の軍事力強化に関与した疑い」があるとして日本企業・機関20社を輸出管理リストに追加した。このうち制裁対象となった企業の一社が、SNS上で一文字だけの投稿で反応し、関心と議論を呼んだ。
日中関係が冷え込んでいるにもかかわらず、市場データと実際の消費行動は、中国の民間消費における実用主義が当局の政治的動員を上回りつつある
2026年CCTV春晩でロボット企業が集中登場、ロボットの射撃AI動画も拡散。専門家は中共の兵器化・軍民融合戦略を指摘し、軍需偏重で民生圧迫の経済構造危機を分析
中国当局は3年連続で成長目標達成を強調するが、不動産不況や企業収益の悪化、地方政府の目標引き下げといった現実は、その数字と噛み合わない。筆者は整い過ぎた統計の数字よりも、企業や地方の現場から聞こえてくる悲鳴のほうが、いまの中国経済の実態を雄弁に示していると思う