自衛隊員を前に訓示する木原稔防衛相。11月6日撮影(防衛省)

日本、カンボジア・ベトナムと防衛協力強化 東南アジアにおける安全保障と経済的利益の推進

木原稔防衛大臣はカンボジアとベトナムの防衛相との会談を前にした記者会見で、両国との戦略的関係強化に向けた意欲を示した。

8月2日、木原防衛大臣は記者会見を行い、8月4日から7日にかけてカンボジアおよびベトナムを訪問し、両国の防衛相と会談を行うことを発表した。カンボジアのティア・セイハ国防大臣、ベトナムのファン・ヴァン・ザン国防大臣とは、2022年6月以来2年ぶりの対面会談である。木原大臣は、東南アジア諸国が日本にとって戦略的に重要なシーレーンの要衝を占める地域であることを強調し、これらの国々との「包括的・戦略的パートナーシップ」を通じて安全保障協力をさらに強化していく意向を示した。

会談では、特にカンボジアが中国共産党(中共)との距離を縮める動きを見せる中、ベトナムは南シナ海問題で中共と領有権争いを展開している状況にある。これらの異なる戦略的立場から、木原大臣は「戦略環境の認識を共有し、防衛・安全保障協力の一層の強化を確認したい」と述べ、訪問の具体的な成果については事前の予断を避けつつも、戦略的な課題への対応に重点を置いた討議を行う予定である。

▶ 続きを読む
関連記事
小泉進次郎防衛大臣は先日、三菱重工のドローン生産能力を視察した際の様子をX上で紹介した。しかしその後さらにXで「迎撃ドローン」調達事業への入札を公開で呼びかけ、スピードこそが防衛省の政策推進における最優先事項だと強調した。
立憲民主党の古賀千景参院議員による「豊かな子供は自衛官にならない」との発言に対し、元自衛官の地方議員有志が抗議声明を提出。発言を「自衛官への冒涜」と非難し、謝罪や再発防止を求めた
中国による「歴史ナラティブ戦」や沖縄を巡る認知戦の脅威に対し、日本はどう主権と安全保障を守るのか。16日参院外交防衛委での松田議員と茂木外務大臣の質疑から、日本の対抗戦略を紐解く
トランプ氏の発言に翻弄され、平壌へ駆けつけた習近平。その裏には、北朝鮮の核暴走が招く「日本の核武装」への強い恐怖があった。さらに原潜建造に動く韓国には沈黙せざるを得ない、中国の脆い外交実態を暴く
今、日本はアメリカの傘の下で守られる日本ではなく、日本側が在日米軍を強力に支え、共同で敵の侵略を『拒否』する体制を具体的に構築しており、日本側の能動的な役割と実戦的な備えを強調する段階へ一歩進んでいるといえる