中国共産党が公表した最新の公式統計によると、中国の経済は依然として低迷している。写真は、2024年7月11日に撮影された北京市の中心ビジネス地区の風景です。(Greg Baker/AFP)

経済の縮小が続く中国 7月の中国製造業PMIが5か月間で最低に

中国経済の不振が続いている。公式統計によれば、7月の製造業PMIは49.4にまで低下し、過去5か月間で最低の数値を更新した。また、非製造業PMIも6月の50.5から50.2へと下落し、市場の予測値を下回る結果となった。

製造業と非製造業の購買担当者指数(PMIとNMI)は、50%を経済の拡大と縮小の分岐点とする。50%以上ならば経済が成長しているとされ、50%未満ならば縮小しているとされる。

中国国家統計局が7月31日に発表したデータによると、7月の製造業PMIは49.4となり、前月比で0.1ポイントの減少を見せ、3か月連続で縮小していることが明らかになった。これは過去5か月間で最も低い数値である。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
中共が誇示してきた「一帯一路」は行き詰まりを見せており、世界の少なくとも14か国で労働者への賃金未払いが発生していると指摘されている。​
キヤノンは、中国・広東省中山市にあるプリンター工場を事実上閉鎖した。日中関係が急速に冷え込む中、同工場の生産停止は中国からの生産移転と戦略的撤退の象徴として受け止められている
中国経済の悪化が続く中、多くの若者が失業や低賃金に苦しみ、親の援助に頼って生活している
かつては国際資本の非常に人気のある投資先であった中国市場は、現在では高リスクの環境とみなされている。