バングラデシュ最高裁は21日、公務員採用の優遇枠をほぼ全面的に撤廃する判決を下した。優遇枠を巡っては、これに反対する学生デモ隊と治安部隊の衝突により、少なくとも139人が死亡する事態となっている。首都ダッカで撮影(2024年 ロイター/Mohammad Ponir Hossain)

バングラ最高裁、公務員採用優遇枠を撤廃 抗議デモ受け

[ダッカ 21日 ロイター] – バングラデシュ最高裁は21日、公務員採用の優遇枠をほぼ全面的に撤廃する判決を下した。優遇枠を巡っては、これに反対する学生デモ隊と治安部隊の衝突により、少なくとも139人が死亡する事態となっている。

同国では、パキスタンからの独立戦争に加わった「自由の戦士」の子息や女性、開発が遅れた地域の人々などに公務員採用枠の56%を割り当てる制度があったが、批判を受けて政府が2018年に撤廃。しかし下級審が今年6月にこれを覆す判決を出したため、全国各地で抗議デモが起きてインターネットが18日から遮断され、夜間外出禁止令が出るなどの事態に発展していた。

アミン・ウディン司法長官はロイターに最高裁の判決について、公務員採用枠の93%が全希望者に開かれ、実力に応じて採用が決まることになると説明。「本日の判決を受けて平常が戻ってくることを期待している」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
インド南部のシヴァリンガ地区で11月30日、2台のバスが衝突する事故が発生し、少なくとも11人が死亡、60人が負傷した
東南アジア各国が豪雨による深刻な洪水と土砂崩れに見舞われ、死者は600人を超えた。インドネシアやタイなどで被害が拡大しており、各国が救助と復旧に追われている
マレーシア政府は、2026年から16歳未満の未成年によるソーシャルメディアのアカウント登録と使用を禁止する方針を発表した
20日、「中国共産党のスパイ」疑惑が持たれているフィリピン北部バンバン市のアリス・グオ前市長は、人身売買に関与した罪で終身刑を言い渡された
ミャンマー軍は最近、悪名高いKK詐欺園区を「掃討した」と発表し、爆薬を使って園区の建物を爆破したと主張。しかし「大紀元時報」の取材によると、複数の生存者や救助関係者は「それは外部向けの見せかけにすぎない」と証言している。