平江県では87か所のダムが一斉に放水され、市の中心部が完全に浸水
中国 ダムの決壊と政権体制の崩壊
中国で二番目に大きな洞庭湖が、堤防の決壊を引き起こし、中国湖南省で深刻な洪水を引き起こしている。87か所のダム放水と連動し、数万人が行方不明となる大惨事に。地方政府の対策不足が露呈し、国内外からの批判が高まっている。
7月に中国の長江中流域で記録的な豪雨があり、湖南省が特に大きな被害を受けた。洞庭湖の堤防が決壊し、莫大な損害を引き起こしている。初期の救援活動の映像がインターネット上で公開されたことで、中国国内の市民から疑問が提起されている。洞庭湖だけでなく、平江県でも土石流が発生し、県の半分が水没したという。湖南省で最も深刻な被害を受けた地域となった。市民からは、政府の救援活動に対する批判が止まない。この大規模な決壊は自然災害によるものなのか、それとも人為的な災害なのか。公式の救急救助の映像は何を示しているのか。
テレビプロデューサーである李軍氏が、新唐人テレビの番組「菁英論壇」で報告したところによると、7月5日に洞庭湖の堤防が決壊し、最も広い箇所で220メートルを超える幅に渡って、最も深いところでは水位が5メートル以上に達し、堤防に囲まれた村がすべて水に沈んだとのことだ。中国共産党政府の発表では、5000人以上が避難したとしているが、地元住民の証言によれば、実際には多くの犠牲者が出ており、水面には遺体が浮かんでいるのが目撃されたという。堤防が壊れた後、近隣の村では公務員に対して休暇を直ちに中断するよう命じられ、非公式の情報は一切発信しないようにと厳命された。
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