フィリピン最西端のパラワン州から105海里離れたセカンド・トーマス礁の浅瀬に座礁している戦車揚陸艦には現在もフィリピン兵士が常駐している(ロイター)

セカンド・トーマス礁の争端が地域紛争の引き金か=フィリピン大使

フィリピン駐米大使のホセ・マヌエル・ロムアルデス氏は、南シナ海のセカンド・トーマス礁を巡る北京との争端が地域紛争を引き起こす可能性があり、インド太平洋地域の国々を巻き込み、さらには核戦争の懸念をもたらす可能性があると警告している。

ロムアルデス大使は、フィリピンと中国(中国共産党)との間のセカンド・トーマス礁の争端が非常に緊迫した状況に達していると述べた。ここ数か月、中共の沿岸警備隊がフィリピン船の「シエラ・マドレ号(BRP Sierra Madre)」への補給を暴力的に妨害している。

ロムアルデス大使は6月25日、英フィナンシャル・タイムズに対し「これは非常に危険な時期である」と述べ、「何かが起これば、アジア全体が巻き込まれる可能性がある」と付け加えた。大使は第一次世界大戦を引き合いに出し、大公フランツ・フェルディナンドの暗殺が戦争の引き金になったと述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
東南アジアの拠点を舞台に巨額の暗号資産をだまし取る国際詐欺組織に対し、FBIが本格的な反撃を進めている。人身売買や暴力で維持される「詐欺工場」の実態と、巨額資金の押収や摘発に挑む米当局の最新動向を伝える
中共当局が100人を超えるフィリピン国民を不法就労や滞在期限超過などを理由に取り締まった。フィリピンのテオドロ国防相は「露骨な恐喝」と強く非難。背景には5月の中国人労働者摘発と中共による制裁がある
中共が南シナ海のスカボロー礁で自然保護区の新たな管理規定を施行した。米国は地域の安定を損なうとして非難。フィリピンとの海上衝突も相次ぐなか、南シナ海をめぐる緊張が高まっている
タイでの交通事故から地下武器庫が発見された。中国人男性には禁錮46年の判決が下された。押収された軍事装備には、M16およびM4突撃銃などの銃や、大量の弾薬と弾倉、C4高性能爆薬なども発見された
フィリピンとウクライナがドローン協力協定の策定に向けて調整を開始した。南シナ海での監視や抑止力強化が期待される一方、専門家は技術移転の限界や地域情勢への適合性を慎重に検討すべきだと指摘