2018年11月30日、ワシントンの連邦最高裁判所でグループ写真を撮るクラレンス・トーマス陪席判事(Mandel Ngan/AFP via Getty Images)

「信念を貫き、モラルを守れ」、米最高裁判事がアメリカの現状に警鐘を鳴らす

アメリカ最高裁判所のクラレンス・トーマス(Clarence Thomas)陪席判事とサミュエル・アリート(Samuel Anthony Alito)陪席判事が、それぞれ異なるイベントで演説を行い、現在のアメリカの状況に警鐘を鳴らした。彼らは、言論の自由に対する支持が「危険なほど低下している」とし、アメリカの首都が反対文化の横行する「恐ろしい」場所になっていると述べた。

トーマス判事はアラバマ州で行われたアメリカ第十一巡回上訴裁判所の会議で、アリート判事はオハイオ州のフランシスカン大学の卒業式で、それぞれ演説を行った。二人の保守系の判事は暗い現状を描きつつも、人々に行動を促し希望をもつよう呼びかけた。

アラバマ州のイベントで、司会者のアメリカ地方裁判所判事キャスリン・キンボール・ミゼル(Kathryn Kimball Mizelle) 氏が「卑劣で下品な行為が横行する世界で働く感想」を尋ねた。

▶ 続きを読む
関連記事
軍のレーダーでサンタを追う、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の恒例行事が70周年を迎えた。今年はWebから直接サンタへ電話が可能。冷戦期の間違い電話から始まった、夢ある軍事任務の歴史と最新情報を紹介
トランプ政権は「容赦なき正義作戦」を開始し、前政権下で所在不明となった不法移民児童約13万人の所在を確認した。性的捕食者の逮捕や被害児童の救出を加速し、児童搾取の撲滅に挑む
人種間の公平性を重視し、停学処分を避けて対話を促す「修復的司法」。しかし米国の学校現場では、処罰の欠如がいじめや暴力の温床となり、秩序が崩壊している。トランプ政権が是正に動く、規律政策の光と影を追う
米政府責任説明局(GAO)の報告書により、バイデン政権下の「特例入国許可(パロール)」制度で数千件の不正が判明。審査の甘さが露呈した。トランプ政権は取り締まりを強化中
トランプ大統領は、高度人材向けの新ビザ「ゴールドカード」の売上が約2,000億円に達したと発表した。100万ドルで居住権を販売し、収益を国家債務返済に充てる。高学歴層の確保と不法移民抑制を狙う