ドイツ情報機関、独企業に中国共産党のスパイ活動を警告
ドイツの情報機関「連邦憲法擁護庁(BfV)」は4月24日、中国共産党(中共)による産業スパイに警戒し、甘く見たり過度に依存したりしないよう企業に警告した。ドイツ政府は企業に対し、中国に対するリスクの露出を減らすよう呼びかけているが、評論家らは多くの企業が長期的な戦略よりも短期的な利益を優先していると指摘している。
警告は、ドイツ検察当局が22日に3人のドイツ人を逮捕したと発表した後に発せられた。3人は中共の国家安全保障部門のために働き、軍事目的に使用できる技術を中国に渡した疑いが持たれている。この事件は、中共のスパイ行為に対する西側諸国の懸念が増していることを示している。
ロイター通信によると、BfVのシナン・セレン副長官は、「パートナーシップやビジネス拠点としてのドイツの保護に関しては、私たちは、他の経済パートナーに対する非常にナイーブで非常に楽観的な態度から、より現実的でおそらくより柔軟で多様な態度に移行しつつあると思う」と述べた。
関連記事
欧州議会は6月16日、国境を越えた弾圧に対抗するための決議を採択。中共による海外での監視活動に焦点を当てている
英国で、国家安全保障法施行後、中共関連のスパイ活動で初の有罪判決。中共当局のために香港民主活動家らを監視したとして、男2人に禁錮刑が言い渡された
米国人記者トーマス・ポーケン被告が、中共の情報機関員の指示で情報提供や報告書作成を行い、報酬を受け取っていたことを認め、有罪答弁した。量刑は9月1日に言い渡される予定で、最長10年の禁錮刑などが科される可能性がある
ドイツ当局は、中共のために情報収集を行った疑いで中国系ドイツ人夫婦を逮捕した。大学や研究機関の先端技術、軍民両用技術の流出リスクに改めて注目が集まっている
米国がAI半導体「H200」の中国向け輸出を認めた後も、中共当局は国内企業に購入禁止を続けている。専門家は、中国側が規制の隙間を突き、先端半導体や海外の計算資源を迂回利用していると指摘。ファーウェイのチップについても、宣伝色が強いとの見方が出ている