中国経済が低迷し、不動産市場が弱まり、住宅ローンの滞納が増加している。(PHILIPPE LOPEZ/AFP/Getty Images)

住宅ローンによる差し押さえ 家を失う世帯増加=中国

中国の経済が低迷し、不動産市場が弱まり、住宅ローンの滞納が増加している。返済できない世帯が増え、家を強制的に差し押さえられ競売にかけられるケースも増えている。そのため、多くの人が家を失う苦境に立たされている。

広東省東莞市の住民、周佳琪さんは2019年に東莞市で家を購入した。その価格は200万元(約4200万円)以上で、60万元(約1200万円)を頭金として支払った。140万元(約3千万円)以上の金額をローンで借り、毎月の返済額は8000元(約17万円)以上だった。しかし昨年4月、周さんは職を失い、ローンの支払いができなくなった。

周さんによると、数日前、裁判所から、家はすぐに競売にかけられるとの通知があった。売却基準額は、市価の7割程度の140万元(約3千万円)。

▶ 続きを読む
関連記事
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
11月27日、昆明市洛羊鎮の鉄道駅構内で、試験列車が施工作業員と衝突する事故が発生した。公式発表によれば、この事故で11人が死亡し、2人が負傷した
日本人学校を標的とした暴力的なメッセージは、最近の攻撃と国家主義的な言説の高まりを受けて、日本政府が国民に警戒を呼びかけている